加納朋子

加納朋子著 2作品

今月は風邪やら何やらでスポーツクラブに行けず、
読書が進みました。だけど、
月会費10,290円、ロッカー代1,575円も
スポーツクラブに払いながら、利用回数4回って!!

もったいないなあ。
普通は健康になるためにスポーツクラブを利用する
訳だけど、健康じゃないと通えないんだよなあ。
(しみじみ)

で、読了本ですが、
沙羅は和子の名を呼ぶ」と「ガラスの麒麟」2冊。
加納朋子作品は、タイトルから読者を
引き付けるものがあります。

「ガラスの麒麟」は、繊細で情緒的な出来事に
論理的なタネ明かしが付いてくる。
こう書くと探偵物みたいだけど、
論理的な面より情緒的な方が勝っていると思う。
人の心って複雑だよね。

「沙羅は和子の~」は、10編からなる短編集。
まず最初の「黒いベールの貴婦人」で泣けた~。
患者の死を医療ミスと責め立てられ、裁判沙汰に。
悪意に満ちた噂で経営不振になり廃業と
転落していった医師とその家族の話。

最近は何でも裁判、裁判で良いんだか悪いんだか
よく分からない。
カラスアゲハが出てくるのも印象的。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

いちばん初めにあった海

加納朋子:著(角川文庫)

あまりミステリーっぽくないように感じた。
一応「死」の影がちらついてはいるのだけれど。
それは、この著者の作品を読むと感じること。
といっても、まだ3冊目だけどね。

4冊目の著書になるらしい。
前の3冊は未読。

本との<出会い>というのがあって、
そのときの自分の精神状態にピタリと呼応する
ような作品だったりするんだけれど、
この作品とはもっと前に出会っていたかった。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

「ささらさや」と「てるてるあした」

加納朋子著(幻冬舎文庫)

『ささらさや』の続編にあたるのが『てるてるあした』
なのだけど、図書館で借りて『てるてる~』の方を
先に読んでしまった。
『てるてるあした』はまだ文庫になっていないのかな?

『ささらさや』では、生まれたばかりの赤ん坊と新妻
<さやさん>を残して事故死したダンナが他人に乗り移り、
弱くてお人好しで頼りない妻がピンチの時に現れる。

「馬鹿っさや」という優しくもアッタカイ言葉で
夫が現れたと分かる<さやさん>。
なんと泣ける設定でないの。
ホントに突然死んでしまったら、心残りのことが沢山
あり過ぎて成仏出来ないだろうなあ……。
両親を亡くし、最愛の夫も突然他界し、一人ぼっちの
さやさんの周りには、頼もしくも個性豊かなお婆ちゃん
3人や子持ちのエリカさんが。

この三婆は『てるてるあした』でも大活躍。
両親が借金で夜逃げし路頭に迷った照代を引き取り
世話してくれるのが口の悪い久代さん。
言うことは正論ばかりだし毒があるので、
耳が痛いどころじゃない。厳しく怖いお婆ちゃん。
だけど全て照代を思う気持ちが籠められているから、
ラストは号泣だった。

どちらも、一人ぼっちになったか弱い女性を
婆ちゃんたちが支えているんだよね。
そんな婆ちゃんたちが住む街、佐々良。

「君はもっと自分の力を信じるべきだよ。
自分と周りの人たちの力をね」
ゴーストの夫が、あの世に旅立つ前に
愛する妻<さや>に向けて語った言葉。

どちらも心温まる話で、号泣度はどっこいどっこい。
今年はミステリーといっても、こういう感じのものを
読みたいと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)