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December 2004

「僕の彼女を紹介します」

監督:クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン、チャン・ヒョク
2004年/韓国
映画サイト

くさ~い。わざとらし~い。
そんな場所にわざわざ行かないでしょ!などなど
ツッコミ入れながら醒めた目で観ていたくせに、
後半泣かされました。不覚。

『千の風になって』という詩がずいぶんと話題に
なっていて気になっていたのですが、この映画も
「風」なんですね。
風車や風船のシーンがお気に入り。
忘れちゃいけないのが、紙飛行機ですね。
こういう不思議って本当に起こりそう……。
起こったら怖いけど。

「どうせ死ぬならその前に・・・」
などと不埒なことを言うガキンチョに微苦笑。
でも、ああまで言われたらきっと、
死にたい気持ちなんて、どこかにいっちゃうよね。
ロボコップみたいに死を恐れなくなった彼女が
カッコいいんだか不憫なんだか……(涙)。

「忘れなければ、魂が同じ人と出会う」
うーむ、韓国も日本も何故だか純愛ブームです。

■クロス・ゲーム

中野順一著(文藝春秋)

RPG(ゲーム)にハマっている優衣と遠距離恋愛中の航太。
悪徳金融業を営む光彦と沙也加。
まったく関わるはずのない4人だったが……。

誰が主人公でもおかしくない展開。
ゲームにハマッた経験はないので、その辺はよく分からない
けれど、オフ会やチャットなどはパソコン通信の時代に経験
済みなので読んでいて面白かった。
パソコンに詳しくない人にはどうなんでしょ?
チンプンカンプンじゃないのかな?

犯人には意外性があった。
でも、そうなるまでの心理描写が全く描かれていないし、
ラストの種明かしも、あっさりしすぎのような。
唐突な感じは否めないかも。
ミステリーって、こういうものでしょうか?

■みみずくの夜メール

五木寛之著(朝日新聞社)

朝日新聞紙上に連載されたものをまとめた本。
よしもとばななの「デッドエンドの思い出」を読み終わった後という
状況が災いし、内容、文体ともにいかにも高齢者が書いた文章と
思え、最初の方は割りと新鮮な気持ちで読めていたけれども、
後の方は「もういいや」という気分になった。

「京都は芸術家を駄目にする町ですから、気をつけたほうがいいです。
それに京都は水も悪いですから気をおつけなさい。」

これは著者がむかし京都に移住したとき、井伏鱒二氏からもらった
ハガキに書かれていた文章。
五木寛之氏は、「水も」の「も」の背後にある言外の意味にとても
こだわっているらしい。
「水も」と書くからには、他にも悪いところがあるらしい。
それは何か?
いろんな人にこのハガキを見せ、連想する言葉を言わせてみたら、
「気候」「女」といった言葉が返ってきたそうだ。

私も気がつくと文中に「も」を使っていることが多い。
人に送ったメールなどを読み返し、これは失礼だったかも、と
冷や汗をかいたりすることがあるのだった。
ますます気をつけなくちゃ、と気持ちをひきしめた。

■デッドエンドの思い出

よしもとばなな著(文藝春秋)

何かしみじみとしたものが残る不思議な読後感。
それが何なのか2度読み返したけれど、やっぱり巧く言葉に
出来ません。私の文章力では無理でした。

著者があとがきに「泣かずにゲラを見ることができなかった」
と書いているように、切なくつらいラブストーリーを集めた短編集。
これだけ後を引くのは、何故なんだろう。

人生は、いろんな辛い出来事があったりする。
直視するのを避けるような嫌な思い出もあるでしょう。
それらは全て家族や友人や恋人はたまた他人というように、
「人と人との関わり」のなかで生じるわけだけれど、
それは人との関わりのなかでしか癒されず、
そしてそうしなければ人は前へ進めないのかもしれません。

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