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January 2005

「ぼくは怖くない」

(原題 IO NON HO PAURA)
監督:ガブリエーレ・サルヴァトーレス
出演:ジュゼッペ・クリスティアーノ
2003年/イタリア

真っ青な空と金色に輝く麦畑の草原を泳ぐように駆け回る子供たち。
その中に幼い妹のことを気遣う10歳のミケーレ少年もいた。
美しく長閑な風景と対比するように現れる廃屋。
地中に掘られた穴に鎖でつながれ、隠されていた金髪の少年。
なかなか姿や顔を見せないし、バックに流れる曲でドキドキ感が
否応無く高まる。

ううぅ。これはホラー映画だったの……。
だからタイトルが「ぼくは怖くない」だったのね。
などと恐々観ていたのでしたが、本当に怖かったのはラスト!!
衝撃の問題作ですね。これは。

ふくろうやへび、カエルといったいきものが随所に映る。
夜間光のまったくない暗闇の中を自転車で走るミケーレ少年の
これから起こることへの不安や恐怖といった心象風景を表して
いるのかと思った。違う?

子供たちが「だるまさんがころんだ」で遊んでいたのでビックリ。

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■お先、真っ白

たかのてるこ著(扶桑社)

本のタイトルからして可笑しい。
一瞬、ん?と考えてしまうけど……。

「葬式に誰も来てくれないかも」と真剣に悩む
90歳になるおバアちゃんの話が面白かった。
友人知人は高齢だし、すでに亡くなっている
人も多いので、そういう事態も起こり得る……。

知らない人のお葬式に出席すれば、自分の
お葬式にも出席してくれるかも、という発想が
凄いというか何というか。

年を取らないと分からない悩みだよね~。

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「ターミナル」

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
2004年/アメリカ

とにかく主人公ナボルスキーを演じたトム・ハンクスが見事。
こういう役、上手いですね。はまり役です。
すっかり変わってしまった(いつと比べて?)体型にビックリ
でしたが……。

チラシに「人生はまつこと…」とあるように、ナボルスキーが
ターミナルで過ごした数ヶ月はまさに人の人生の縮図でしょう。

言葉を覚え、友情を育み、食べていくために職を得、恋をする。
夢を追って生きる人もいる。いろんな人と出会い悲喜こもごも。
どんな人生も山あり谷あり、敵がいて味方もいる。

孤独だったナボルスキーがラストには……。
荒んだ心を癒し、優しい気持ちにさせてもらえる映画かもね。

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■柔らかな頬

桐野夏生(著)文春文庫

お正月休みに読むために買った本ですが、
おめでたい気分も吹き飛んでしまうほど
重い内容でした。上下巻とあった割りに、
さっと読めたけれど。

身近な人を突然亡くした人は、自分のせいと
悩むらしい。現実を受け入れられずに、
ああすれば良かった、こうすれば良かったと
悔やみ、自分を責めるのだとか。

この小説の主人公カスミは、不倫関係にある
男性との逢引の最中に子供が失踪する。
自分を責める気持ちはなおさらだ。

呪縛から解放へとカスミを導くのは、
内海という死を間近にした元刑事だ。

「世界中どこを探しても自分の運命と
代われる人はいない」云々。

これは内海の独白だけれど、内海が死を目前に
して気がついた真実にカスミは苦しんでいる。

救いがない。
だけれど、妙に納得出来るような気もする……。

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「カンフーハッスル」

監督・製作・脚本・主演:チャウ・シンチー
オフィシャルサイト

シンは、街を牛耳るギャング団、斧頭会に入ることを目標に
カツアゲに精を出しているチンピラだ。
ある日、シンが斧頭会を騙ったことからスラム街に住む人達
と冷酷非情な斧頭会との闘いが始まり……。

2005年をスタートする映画としては刺激が強過ぎました。
が、「ありえねー」笑いに、まあ満足です。
『キル・ビル』『マトリックス リローデッド』などをパロッているような、
このどちらかの映画をイメージしてダンスにすると
こうなりますといった感じの、斧頭会組長率いる組員が皆
黒ずくめ衣装で踊るシーンは怖いけどゾクゾクしました。

主人公シンは控えめ。脇を固める人達の素晴らしいカンフー
や過去にヒットした映画のパロディを楽しむ映画ですね。
家主の奥さん、笑う殺し屋の二人は、昔カンフー映画で
活躍した方らしく、アクション大好きな人は燃えるでしょう。
くたびれた中年男女が大活躍なのがいいですね。

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