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■柔らかな頬

桐野夏生(著)文春文庫

お正月休みに読むために買った本ですが、
おめでたい気分も吹き飛んでしまうほど
重い内容でした。上下巻とあった割りに、
さっと読めたけれど。

身近な人を突然亡くした人は、自分のせいと
悩むらしい。現実を受け入れられずに、
ああすれば良かった、こうすれば良かったと
悔やみ、自分を責めるのだとか。

この小説の主人公カスミは、不倫関係にある
男性との逢引の最中に子供が失踪する。
自分を責める気持ちはなおさらだ。

呪縛から解放へとカスミを導くのは、
内海という死を間近にした元刑事だ。

「世界中どこを探しても自分の運命と
代われる人はいない」云々。

これは内海の独白だけれど、内海が死を目前に
して気がついた真実にカスミは苦しんでいる。

救いがない。
だけれど、妙に納得出来るような気もする……。

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