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April 2005

「Shall we ダンス?」ハリウッド版

監督:ピーター・チェルソム
出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン
2004年/アメリカ

リメイクされることを知ってから随分待たされましたが、
やっとやっと公開になりました~。
オリジナル版の雰囲気を壊すことなく、ハッピーエンド度が
さらにアップされているのが嬉しいです。
家のローンをかかえ長距離通勤する少々くたびれた
サラリーマンの悲哀は、弁護士のリチャード・ギアには
感じられませんが、同じことの繰り返しの日常から
脱出したい願望、これは分かるんですよね。

「夫が浮気?」と苦しむ妻のスーザン・サランドンが見事です。
あのベッドのシーン、なんてリアルなんでしょう。

社交ダンスも競技ダンスの域に入るとほとんどスポーツ。
「痩せるために習いに来た」という人がいるように
健康のためにする運動や生涯スポーツという意味で
何ら変わりないと思うのだけれど、まだまだ誤解があり
色眼鏡で見る人が多いように感じます。
特に脳みそが筋肉のようなバリバリ体育会系人間の間に……。
私の知っている一部の体育関係者だけかもしれないけれど。

「ダンスを踊れると女にモテルんだよね」
こういう台詞は誤解や偏見を助長するような気がするなあ(汗)。
ダンスにハマッている人はそんな世間の冷たい目も気にならない
と思いますが……。

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「くじらの島の少女」

監督:ニキ・カーロ
出演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、ラウィリ・パラテーン
2002年/ニュージーランド=ドイツ

ラグビーのニュージーランド代表チーム、オールブラックスが
試合前に必ず行うことで有名な踊りハカ(Haka)が、
映画の中でも踊られています。
ハカは言葉だけでなく全身を使って表現するマオリの民族舞踊。
オールブラックスは戦いの歌の要素を取り入れ、最後にジャンプを
するなど試合前に自らを鼓舞するようにアレンジしているのだとか。
現在では国賓を歓迎するために行われるらしいです。

マオリの伝統を守ろうとするおじいちゃんと孫娘。
おじいは「族長は男じゃなきゃいかん」ということに拘っているため、
家族の間に不協和音が生じる。
女であることで生きる意味を見失う孫娘パイ。
けれどラストは……。

マオリ族を描いているだけでとても貴重な映画だと思うのですが、
さらに映像も美しく、主役の少女の演技も素晴らしいです。
海や鯨のシーンを観ているだけで心洗われるこじんまりとした
名作だと思います。

ラグビーのオールブラックスファンは嬉しいんじゃないかな。
この映画……。

原題「Whale Rider」

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東京的哀愁

重松清著(光文社)

タイトルに惹かれた。
6月に予定している東京1泊二日の旅が
この本を手に取らせたのだと思う。
主人公はフリーライターとして週刊誌等の
記事を書き食べている童話作家。
「パパといっしょに」という童話で賞をとったものの、
その後全く書けなくなってしまったのだ。

華やかで世間を賑わす人たちの私生活や
栄枯盛衰、スキャンダルなどなど。
週刊誌上を飾るのはそんな記事ばかりだ。
童話作家とは正反対の職業のように思う
のだけれど、そもそも童話というものは
人生の裏表を見ていない夢見がちな人には
書けないのかも、と思った。

東京でミュージカル、ダンスを見るぞーと
盛り上がっている気分を少しばかり萎え
させてしまった小説だった。
だから嫌いというわけじゃなく。
寂しく切ない話ばかり……。

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「コーラス」

監督:クリストフ・バラティエ
製作:ジャック・ペラン(「ニュー・シネマ・パラダイス」)
出演:ジェラール・ジュニョ(「バティニョールおじさん」)、フランソワ・ベルレアン
2004年/フランス

1949年、フランスの田舎町にある寄宿学校に
舎監兼教師としてマチューが赴任する。
着任早々、用務員の男性が子供の悪戯で大怪我を
したり、何かと問題の多い子供たちが多いと聞き、
怖い一夜を過ごす。
しかしマチューは、「やられたら、やり返す」と
力で抑え付ける主義の校長に反発。
音楽で生徒を手なずけようとするのだったが……。

「音楽とスポーツが両輪となる」
こんな台詞があったけれど、どちらも子供の成長
にはとても大事なんですよね、きっと。
バランスがとれた教育なんだろうな。

体罰には反発こそすれ、何も生まれないのかも。
「学び座 ソーランの歌が聞こえる」という映画の
フランス版のように思いました。
まるで奇跡なんだよね。
あれほど荒れていた学校が……。
でも、少々話が順調に進み過ぎのような気がしてきた頃、
モンダンのような頑なな少年も現れ・・・。

頑張っても報われないのかと、マチューと一緒に
悲しくなりましたが、あのラストで心がさっぱり。
何かと疲れ気味の人にお薦めの映画です。





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■栄光一途

雫井修介(著)
本格的柔道ミステリー。
日本柔道のオリンピック候補にドーピング疑惑が……。
若い女子コーチ・篠子は極秘裏に調査を頼まれる。

そもそも柔道はスポーツなのか武道なのか?と
いう問題にぶち当たってしまうようなのですが、
勝つためには多少のズル(私から見ると不正)や
ルール違反にならないギリギリの線で勝つのは
当たり前というような意見をスポーツ関係者の
人から何度か聞いたことがある。

スポーツマンシップにもとるのでは?
と体育会系人間じゃない私は思うわけですが、
それは甘っちょろい考えみたいなんだよね。

でも、不正になるかならないかのギリギリの
行為を繰り返していると、いつかはラインを
超えてしまうのではなかろうか。
一度飛び越えてしまうとそれからは何度も、
軽々と。そんな精神状態になるのではないか
と危惧するわけです。

篠子というキャラクターには共感を覚える。
スポーツ関係者は、この小説をどのように読み、
どういう感想を抱くのか興味が湧くところ。

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「バンジージャンプする」

監督:キム・デスン
出演:イ・ビョンホン、イ・ウンジュ、ヨ・ヒョンス、ホン・スヒョン

監督はこれがデビュー作となるキム・デスン。
『永遠の片想い』『ブラザーフッド』のイ・ウンジュがヒロイン役です。
私はどちらも未見なので今回初めてスクリーンで見たわけですが、
自ら命を絶ってしまったイ・ウンジュは映画の中でも幸薄い女性を
演じていました。
なんだかなーのラストといい、哀しい映画でした。

ソ・インウ(イ・ビョンホン)はある雨の日、突然傘に入ってきた
女性テヒ(イ・ウンジュ)と運命的な恋に落ちる。
ぎこちないながらも徐々に深まる愛。
だがインウが兵役のため旅立つ朝、見送りにくると
約束したテヒの姿はなかった。

恋愛に疎いインウが可愛らしかった。
彼女の前で格好つけるためにタバコを吸う練習をしたり、
緊張するとシャックリが止まらなかったり。

「緊張するとシャックリが出るのね。」
「それとも興奮するとかしら?」

最も緊張するシーンでも、女性の方が余裕の態度(笑)。
今どき韓国大学生の恋愛は、こんなにもぎこちなく
初々しくみずみずしいのでしょうか?

途中から随分と奇妙奇天烈なストーリーに。
<生まれ変わり><純愛>がテーマだとしても、
あんな展開になるとは!!
あの結末しかなかったのでしょうか?
あのラストを選ぶほどに、韓国では差別意識が
激しいってことでしょうか?

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■火の粉

雫井修介:著(幻冬舎)

人との距離のとり方って難しいと思う。
気に入った人にはとことん尽くすけれど、それが報われないと
裏切られたと感じ、キレてしまう人。いそうです。
いろんな策略を駆使し、気に入らない人を自分の周りから
排除しようとする人。これも、いるいる!
こういう人が周囲にいると……ホント、怖いんだよね。
それも運命とやり過ごすか、闘うしかないわけだけど。
この小説では、家族や自分の身に危険が迫るから、
その恐怖は計り知れない。
一番怖いのは人間です。

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