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June 2005

■残虐記

桐野夏生著

ある日、妻の景子が手記を残して失踪する。
彼女は小学生の時に一年間ケンジという男に
拉致監禁された過去がある。
出所したケンジから届いた手紙と景子が残した
手記の中身は……。

この作家の小説はいつもやるせないんだよね。
いやだ、いやだと思いながらも途中で止める
ことが出来ずに最後まで読んでしまった。
文章に力があるせいだろうか。
近頃多い拉致監禁事件。
被害にあった女性の心の傷は、事件そのもので
受ける傷よりも、事件後の世間の身勝手な憶測
や噂などでより深くなる。

ケンジが景子を拉致監禁した本当の理由が
あの手記の通りだとしたら……。
救いがない……。

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ピナ・バウシュ「ネフェス」

ピナ.バウシュに会いに東京へ行ってきました。
一泊二日の旅。
梅雨入りした東京は肌寒く、じっとり汗が噴出す蒸し暑さは
ありませんでした。札幌と変わりないです。
記憶は全く当てになりません。

会場は新宿文化センターなので、ワシントンホテルに宿泊。
インターネットバーゲン期間中で11,000円で泊まれる。
女性専用フロアで夜も安心です。
新宿だと、安いホテルは少々不安があるんですよね。

懐かしい追分だんご新宿本店に寄ってから、文化センターへ。
寒いのに、かき氷を食べている人がいて驚く。
路上で「さて文化センターは?」悩んでいると道を訊かれる。
「厚生年金会館はどこですか?」
私でも東京の人に見えたのだろうか(笑)?
道に迷い、藁にもすがる気持ち?

帝国劇場で東宝ミュージカル。
劇団四季、五反田ゆうぽうとでアダム.クーパー。
そして今回のピナバウシュ。
客層や雰囲気が違いました。
今回は男性が多いのに驚きました。
感想はこちらにアップしました。

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■満月

原田康子著(新潮文庫)

納戸の中から埃をかぶったこの本が出てきた。
懐かしさのあまり読み直した。
映画化されていて、「一緒に観た」と言う人がいる。
けれど、私には覚えがない。
私の記憶力の問題か、はたまた
その人の記憶違いなのか。
カバーにある時任三郎と原田知世の写真を見ても、
一向に記憶は鮮明にならない。

原作の方は今読んでも面白かった。
札幌を舞台にしたSFちっくな恋愛小説だけれど、
期限付きの恋が切なくて泣けてしまう。
おばあちゃんと高校の生物教師をしている<まり>の
女二人の前に突如として侍が現れ、一年間を
同じ屋根の下で過ごすことになる。
細々とした生活の描写が、いいんだよね。
一人暮らしが気楽と思う私でも、こんなおばあちゃん
なら一緒に暮らしてみたいと思ったり……。

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「砂と霧の家」

監督:ヴァディム・パールネン
出演:ジェニファー・コネリー、ベン・キングスレー
2003年/アメリカ
@DVD

人が生きていくうえで「家」はどれほどの意味、価値を持つのだろうか?
アキ・カウリスマキ監督の『過去のない男』という映画を
思い出したりしましたが……
この映画監督が本当に描きたかったのは、「銃社会」の怖さ?
あそこに銃がなければ、あそこまで悲惨な結末には
ならなかったと思うから。

キャシーにはイライラさせられるし、豪華な家具を売ればすぐに
息子の進学費用ぐらい集まるだろう、見栄張るなー
とベラーニ大佐にも腹が立つ。
何故そこで銃を出すー、とバードンにも文句を言いたい。

でもですよ。
大佐は家族のために頑張っていて、
キャシーの気持ちも理解出来、
バードンはちょっとやり過ぎだけれど、
キャシーのことを思っての行動で・・・・・・。

ともかくめちゃめちゃ後味の悪い映画でした。
体調悪い時に見る映画じゃなかったです。

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『交渉人/真下正義』

監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア、西村雅彦、寺島、國村隼
2004年/日本
ユースケはどうでもいいけど、よくこんなストーリーを
思いつくなあと驚きました。
が、パクリなことに気がつきました。

「IRAの爆弾は10年後に爆発する」
この台詞から、一緒に観に行った相手が
「IRAの映画って何がある?」
と聞くので、U2の曲がかかっていたはずという
かすかな記憶を頼りにインターネットで検索、
やっと探し当てたのが「ブローン・アウェイ」という
トミー・リー・ジョーンズが爆弾魔の役を怪演している映画。

せっかくだからとレンタルして見たらば、
なんだ、パクってるのね、ということに……。
そういえば4つのヒントにこの映画あった?
と二人とも記憶になく(トホホ)。
もう一度観なければ、ということになってしまいました。
ビデオでもいいか。

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