« July 2005 | Main | September 2005 »

August 2005

「リバーヘッド」

ふるさときゃらばん公演
2005年8月30日@江別市民会館

演出:石塚克彦
脚本:天城美枝、石塚克彦
音楽:寺本建雄
振付:小澤薫世、劇団スタッフ

《ふるさときゃらばん》というと農村やサラリーマンをテーマに
したミュージカルのイメージでしたが、今回上演されたのは
森と川と水をテーマにしたものでした。
名付けて「パブリック(公共)ミュージカル」(?)。
水と人の関わり、水と川の大切さを考え、日々の暮らしを
もっと見直して欲しいというメッセージが込められています
が、少しも堅苦しさの無い楽しいミュージカルでした。

もしも舞台上から客席一人一人の顔が見えたなら、満面に
笑みをたたえたオバさん二人に気がついたことでしょう。
観客席はほとんど親子連れ、その中に子供に返った
イイ年した女が二人。
始まってすぐ、幸福感で胸がいっぱいになりました。
ミュージカルって、やっぱりイイです!!

ふるさときゃらばん公演を観るのは2度目ですが、
今回気がついたのは、ダンスは難しい振りやカッコいい振り
が少ないけれど、次から次へとダンスシーンが続くこと。
主役、脇役、ダンスのパートとかの役割分担(?)がなく、
皆が踊り歌い台詞を喋るので出づっぱり。
体力的にキツそうです。

最も印象的だったのは、人間たちに様々な大切なことを
教え伝える怪しげな雰囲気のある河童なのだけれど、
先日読み終わった恩田陸さんの小説が水の都を舞台とした
ホラーで、やはり河童のようなものが出てくる話。
ただの偶然だけれど、ちょっと不思議な気がしました。

「ダンシング・ハバナ」

監督:ガイ・ファーランド
出演:ロモーラ・ガライ、ディエゴ・ルナ、パトリック・スウェイジ
2004年/アメリカ

公開早々に観たのに、感想が今頃になってしまいました。

1958年のキューバが舞台。革命前のハバナ。
この街からマンボやチャチャチャなど世界を制覇した
ダンス音楽が次々と生まれていたそうです。
しかしキューバはアメリカに支配され搾取されていた
という背景をもっと深く知ったうえでこの映画を観ると、
また違った感想になっていたかもしれません。

映画で踊られるのは、サルサ。
とにかく身体を密着させ、腰からお尻まで触りまくる
ダンスです(汗)。エロいです(汗)。
主人公の生真面目、堅ぶつなケイテイはハビエルと
組み踊っていても不安を抱え、自らを解き放つことが
出来ません。そこに教師役で、パトリック・スウェイジ
が絡んで来る訳ですが……。

1987年にヒットした映画『ダーティ・ダンシング』の
リメイクなのでわざわざ出演してもらったのでしょうか?
年齢の割りに頑張ってるので拍手でした。
比べてみても、一番盛り上がるべきダンスシーンが
途中でブツリと中断されたり、上半身ばかりで全身が
映らなかったり、ダンスシーンに不満が残ります。
どれもこれも中途半端な印象。

サルサは一時期すごいブームになり、あちこちで教室
が開かれたりしてましたが、最近はどうなんでしょう?

映画の中でかかる曲が良かったのと、ディエゴ・ルナ
君がタレ目で可愛かったで、○。


「いま、会いにゆきます」

監督:土井裕泰
出演:竹内結子、中村獅童
2004年/日本
(DVD)
確かこの映画出演がきっかけで、主演の二人は結婚したのだよね?
出来ちゃった結婚だったよね?
どの辺りで二人は既に?

などと、おしゃべりオーケーなDVD鑑賞をいいことに、
ロマンチックな映画の内容とは裏腹なことを語りつつ
観ていたわけですが・・・・・・。
最初は随分ヒネリのない話だなあ、と思いました。
亡くなった奥さんが雨の季節に戻ってきて、
頼りない夫と息子の生活を案じ、
目玉焼きの作り方や洗濯など家事を幼い息子に仕込んだりして、
息子が18歳になるまでお誕生日ケーキを予約したり、
泣けるといえば泣けるんだけど、なんだかあまりにも
ロマンチック乙女チック過ぎないか?と。
竹内結子さん演じる可愛らしい妻も、今どきこんな女性
いるのかしらん、と少々疑問視。

ラストで、あれ?なんだったの?と
少しだけヒネリがあったので安心しました。

ストーリーはともかくとして、ホントに上手い役者ですね。
中村獅童さん。
それに雨の風景がとても美しく、映像を観ていると
ホットするような癒し効果のある映画でした。

札幌文団協フェスティバルと道民芸術祭

2005.8.14
@札幌教育文化会館

昨年に続き2度目の鑑賞。
舞台部門は邦舞・邦楽・能などの部門と声楽・洋舞部門に
分かれています。私は洋舞部門から観ました。
(最初から最後まで観る人っているのでしょうか?)
昨年とは出演団体が変わり、北海道二期会や札幌舞踊会が
出演しているので見応えありそうと期待しましたが、
終わってみるとなんだか物足りず、後ろ髪引かれ……。

んで、文団協フェス終了後真っ直ぐ帰る予定を急遽変更し、
引き続き18時開演の道民芸術祭中央祭も観ることに。
こちらの主催は北海道文化団体協議会。
後援は北海道・北海道教育委員会と強力なバックなのに、
中国黒龍江省文化芸術交流使節団札幌公演も含まれている
のに、文団協フェスと比べても空席が目立ちます。
なんなの?このガラガラ具合は?とビックリ。
お盆の真っ只中なのが影響してるのでしょうか?

ただ座って観ているだけでも長時間だと疲労困憊。
両公演に出演された団体の方々はさぞかし大変だったことと
推察致します。お疲れ様でした。

中国伝統舞台芸術は民族音楽あり、舞踊あり、奇術あり、
独唱ありで変化に富んでいて飽きませんでした。
女子十二楽坊や中国の演歌歌手って雰囲気。
舞踊はどういう訳か曲の音が良くないように感じ、
楊琴や二胡、琵琶や笛の生演奏の方が心に沁みました。

ジャズダンスを習っている身としては気になるのが
ダンススタジオマインドの作品。
「リトル・エンジョイ」で踊っているちびっ子たちの
衣装がシック(?)なのが印象に残っています。
そして、そのいっちょまえの踊りにため息。
ダンスでも何でも習い始めるスタートが早いって
いいなあと、しみじみ思ってしまいました。
将来あの中から、どんなダンサーが出るのでしょうか。

<お気に入り作品>
「エチュード」...ちだとしこバレエスタジオ
「ドン・キホーテ 第3幕より」...札幌舞踊会
「リトル・エンジョイ」...ダンススタジオ・マインド
「清元 六玉川」...西崎流緑森会
「ボーダーレス ライン」...ダンススタジオマインド

05-08-14
公演の合間にプリンスホテルで食べたマンゴープリン。
ダンサーの皆様(敢えてダンサーと書く)は、舞台の待ち時間をどのように過ごしているのだろう?

「父と暮せば」

「昭和20年8月6日午前8時15分
広島の上空に炸裂した一発の閃光が人々の運命を襲った
そして、昭和23年、夏・・・」

8月6日の今日、舞台に立つことが役者さんにとって意味が
あるように、私にも大変意味のある一日となったと思います。

会場には扇風機が2台あるだけで、「蒸し暑い」とぶつぶつ
文句を言う観客もいましたが、せいぜい室温は25度前後。
8月の広島の暑さを思うと、汗だくで演じている役者さんを
目の前にすると、不満の言葉を口にするのは申し訳なく……。

「おとったん」と「美津江」を演じたお二人はとても魅力的で
パワフルでした。宮澤りえさん主演の映画も観た人によると、
映画よりずっと美津江と父親のイメージに合っているらしいです。
たった二人のお芝居。二人で紡ぐ会話。
会話だけで話は進行し、体の動きはあまりありません。
なのに、生の舞台の迫力は凄いです。
ひっそりとか、細々といった舞台ではありません。
自分たちが伝えなければ、というような気迫でしょうか。

世間では喜劇ということらしいのですが、悲惨な話を
ユーモアに包み、泣いたり笑ったり忙しい1時間20分。
大変心に残るお芝居でした。

<おまけ>
先日の雷、停電のショックをまだ引きずっているというのに、
暗闇の中、稲光で出てくる幽霊のおとったんという設定だった。
ううぅ。(涙)

脚本:井上ひさし
福吉竹造・・・・斉藤誠治(劇団新劇場)
福吉美津江・・・西村千津子(劇団にれ)
劇団「ども」プロデュース公演
@アートスペース「外輪船」

「ネバーランド」の怪

恩田陸

「不安な童話」「六番目の小夜子」「ネバーランド」
と続けて恩田陸さんの著作を読みました。
どの作品も、確固とした恐怖ではなく、ざわざわと
心が静かに波立つような、ぷつぷつと肌が泡立つ
様な不安や怖さを感じます。

「不安な童話」はタイトルの通り。
童話って怖くて残酷な話が多いけれど、
子供の頃に絵本「白雪姫」の中のある絵が怖く、
キャーキャー言ってたのを思い出しました。

「六番目の小夜子」は学園ものホラーと知りつつ
読んでいたので覚悟も出来ていたけれど、
「ネバーランド」もこんなに怖いなんて。
怖いだけの話じゃないんですけどね。

年末年始に帰省出来ない生徒4人が無人の寮で
過ごすことになる。各々家庭の事情や理由があり、
トラウマや悩みを抱えているが、それが徐々に
明かされる。

古い寮や学校には幽霊の話が付き物。
四人のうちの一人・美国が同級生の幽霊を目撃
する場面で「なんか怖いなあ」とビクビクしながら
読んでいたら、なんといきなり雷と停電。
闇の中で、見えないものが見えてしまうんじゃないか
とマジに怖かったです(涙)。

タイミング良過ぎですよー(?)。
電気が点くまでの数分間、ほとんどパニック状態でした。
まったく……。

« July 2005 | Main | September 2005 »

November 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ