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December 2005

鉄鼠の檻

京極夏彦:著

シリーズ第4弾。
箱根の山奥にひっそりと建つ謎のお寺、明慧寺。
仙石楼に滞在していた骨董屋・今川と久遠寺医師の前に
忽然と出現した修行僧の亡骸。
明慧寺で次々と起こる殺人事件。
解決するべく京極堂は……。

今回出てくる主な登場人物は禅宗の修行僧たち。
この本を読むと、禅宗や悟りについて少し
分かったような気になるから不思議である。

「言葉にすると逃げていく」のが<悟り>であり、
言葉を否定しているのが<禅>なのだとか。
言葉を信用していない私には興味深い内容だった。

市松人形のような振袖少女の謎は、
最後まで読んでも謎のまま。読解力ないかも。>私
年をとらない少女とか黒髪が伸びる人形とか
市松人形は結構怖いよ・・・。

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キング・コング

監督:ピーター・ジャクソン
出演:ジャック・ブラック、ナオミ・ワッツ、エイドリアン・ブロディ

身体の調子がイマイチで、ちょっと良くなるとダンスや映画に行き、
また不調になるという今日この頃ですが「キング・コング」観て来ました。
クリスマス前に観たのに今頃感想をアップしてます。

オリジナルの方は子供の頃にTVで観ているはずだけれど、
ほとんど記憶にありません。
が、「ロード・オブ・ザ・リング」の監督作品だから大いに期待しました。
うん!面白い!3時間がちっとも長く感じません。
遊び心満載で楽しい~。

南国育ちのコングが氷上で遊ぶシーンはロマンチック。
ドリスコルを恋敵として対峙していたように見えるシーンなど
コングが野獣とは思えなくなり、涙・涙でした。

ニューヨークに連れて来られたコングがブロードウェイの舞台に
立つ(?)なんて!・・・オリジナルにはないですよね、きっと。
アンがコングの前で<欽ちゃん走り>をしていたという意見が
あるのだけれど、ホントでしょうか?
もの静かな怯えているだけの受身の美女とは、ひと味違う女性
という設定なのが、オリジナルとの違いじゃないかと・・・。
「愛(幸せ)は続かないから」といった台詞、そういう価値観を
持つ女性像は33年版でも同じなのでしょうか?
そこんとこが気になる~。
これはオリジナル観なきゃダメですね。


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表紙の人

雑誌「AERA」の表紙が森山開次さんだったので買いました。
普段は買わないし読まないんだけど。

kaiji

能役者の佇まいと謡の響きにインスピレーションを受けた作品
「弱法師」観たいなあ。ダンスは映画や演劇と違ってDVDや
ビデオなどになっていない方が多いので、公演を見逃したら
二度と観ることが出来ない。
再演しても、それは最初とは違うものな訳で・・・。

丁度いま、公演中の作品「スケリグ」も観たい。
東京近辺の人、羨ましいぞ。
イギリスのファンタジーが原作で、クリスマス向きの作品
かもしれません。
森山開次さんは、心の引き出しをいっぱい持っていそうなので
好きだ!~人の心の痛みとかにも敏感そう。
どんなに回転が上手に出来ても、どんなに綺麗に踊れても
精神的な面が伴わないとそれはスポーツになってしまう
と、どこかで読んだ記憶が・・・・・・。


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Noism05「NINA-物質化する生贄」

2005年12月15日
@札幌教育文化会館大ホール

演出・振付:金森穣
ダンサー:青木尚哉、井関佐和子、佐藤菜美、島地保武、高橋聡子
高原伸子、中野綾子、平原慎太郎、宮川愛一郎、山田勇気

音楽:トン・タッ・アン
衣装:金森愛

「第1部」
3方向を暗幕に囲まれた舞台。黒い部屋。
無造作に置かれ転がされた5体の人形?マネキン?
ロボット?レプリカント?・・・・・・弱い光の中、肌色の
レオタードを着た女性ダンサーはピンク色の人工的な
肌を持つ無機物のように見える。
緊張させた腕や脚、身体。

黒いスーツ姿の男性ダンサーが、その<物質>を
運んだり、転がしたり、空中で回転させたり。
激しく動かしても<モノ>であり続けるそれらは、
男性ダンサーが暗幕の裏側に消えた途端、意思を
持っているかのように勝手に動き回るが、動きは
ぎこちなく滑らかではない。

「第2部」
同じ衣装で曲調も変わらずスタート。
途中で4人の女性ダンサーが衣装を変える。
上はチャイナドレス風で、下はチュチュ。
クラシック・バレエの振りで踊っているけれど、
スピードアップした動きで優雅さは感じない。
腕はバレエの基本、アン・バー、アン・オーの
ように自然なカーブを描いていない。

回線がショートしたロボットのように意味不明な
動きをするその<物体>を男性が押さえつける。
最後は、男性ダンサーも肌色ユニタード姿になり
女性と同じような不自然な動きをしている。
女性たちと重なるように動きを止めて終わる。

終了後に金森穣さんと男性ダンサー3人とのトーク
タイムが設けられ、次のような質問がされました。

「私は○○○○(名前失念)というアニメーション
映画を思い出しましたが、金森さんは何をイメージ
してこの作品を創りましたか?」

こういう「何に着想を得たか?」とも聞こえる質問は、
「自分の中からイメージが湧き出た」と言う金森さん
に失礼かもしれません。元になるものがある訳でなく、
自分の発想からこんな作品が出来ました、というのが
創作・振付なのだとか。実は私の頭の中にも大好きな
映画「ブレード・ランナー」の世界が広がってしまって
いたのですが……。

2019年の地球。人間ソックリで身体的に優れた人造人間が
生産され「レプリカント」と呼ばれていた。
感情を身につけ自分たちの存在に疑問を持ち始めた彼らは
反乱を起こすが……。レプリカントを見つけ出し処分する
のがブレード・ランナー。「命とは?」を考えさせる映画です。

映画は<人間>と<人間じゃないもの>の境目が見事に
演じられていましたが、この「NINA」ではダンサーの鍛え
抜かれた肉体や動きが<人間に見えるモノ>を表している
ように見えた訳です。曲も近未来、SF風に感じました。

強く印象に残ったのは、男性が横になった姿勢のまま床から
フワリと浮かび上がり他ダンサー二人の腕の中に収まる動き。
それが何度か繰り返されます。一体どんな技を使ったのか?

トークタイムでも語られましたが、男性が暗幕をくぐる時、
バサッと大きな音をたてるのが面白いと思いました。
ドアを開けて出入りするのをイメージしたらしいです。
白いオブジェや光を用いた小道具は目新しく感じず。

シンプルなのに単調ではなく、飽きさせず退屈させない。
コンテンポラリーダンスって難しくないよ、面白いよと、
あまりダンスを観ない人にも薦められる作品でした。
Noismの中でも一番の傑作らしいのですが、本当に
素晴らしい公演でした。
道内出身ダンサーが3人もいるのがまた嬉しかったです。

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ルルベ・ゴリ・バレエ団

噂には聞いていたけれど初めて観た。
金曜ロードショー「キューティ・ブロンド」を観た流れで。
「ガ・ガ・ガ・ガ・ガレツジセール」

ガレッジセールのゴリさん率いる「ルルベ・ゴリ・バレエ団」。
監督に草刈民代さん(凄い!!)。団員には森三中の3人など、
バレエのイメージとはかけ離れている(失礼)芸能人を集めている。
ナナという女性が唯一ヒップホップを踊る人みたい。
刺客と称して生意気なことを言い他メンバーを怒らせるアイドルを
投入したりとミエミエのヤラセなんだけど、なかなか面白かった。

「父親が会社の社長です、役員です」というバレエ歴10年以上の
お嬢様を集めて「セレブ美女と対決」。バレエのイメージって、
どこでもいつでも同じなんだねえ。そのイメージとは正反対の
芸能人にバレエを躍らせて笑いを取るという企画なわけだ。

体重70kgの人にはバレエは膝に負担がかかって大変そうだし、
ナナさんは「ヒップホップっぽいバレエ」云々と言われて泣くし・・・。
仕事だから一生懸命なのは分かる。真剣なのも当然だ。
でもなんだかとても辛そう・・・・・・。
大宮で本当に舞台に立つというから、芸人って大変だよね。

それにしてもわずか2ヶ月であんなに踊れるようになるもん
なんですねー。びっくり。
体型はともかく、ちゃんと踊りになっている~。
お腹ぽっこりでも、鏡に映る自分の姿がみっともなくても
メゲズに私も頑張ろうかな。
すぐその気になる自分。>単純

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狂骨の夢

京極夏彦:著

体調不良のためダンスのレッスンも欠席。
家でおとなしくしているので、読書が捗ること捗ること。

さて「狂骨の夢」です。
この小説は映画化は無理っぽいなあ。
あまりにも大勢の人が事件に係わり過ぎて、
収拾が付かないような気がする。
そのうえフロイトの精神分析だのユングだの密教だの
難しいことを解説しなければいけないわけで……。
どう考えても映像化出来そうにない。

「復活」がこの小説のキーワードだと思うけれど、
なぜ白丘は牧師じゃなければいけないのか?
神父じゃダメなのか?
もしかすると迷える神父は存在しないのか?
カトリックとプロテスタントの違いにもサラリと
触れてはいるけれど、うーむ。
と、こんなことに拘る必要は全くないんだけど。

誰でも分析しちゃう元精神科医、降旗とか
登場人物が益々個性的になってきた。
榎木津、木場の子供のころの描写が出てくるのは
ファンにとっては嬉しいかも。


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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

公式サイト
監督:マイク・ニューウェル
出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンほか
2005年

シリーズ第4章。
1~3と観てきて、見ない訳にはいきません。
いい歳してこういうファンタジーが好きだなんて、
ちょっと恥ずかしいけど、ま、いっか。

ハリーたちの喋る英語がいつもよりきっちりイギリス英語!
してると思った冒頭。
「イギリスが舞台の映画なんだよね」と再認識した訳ですが
シリーズ初のイギリス人監督だというから納得です。
ハリーたちが社交ダンスを披露する舞踏会のシーンは
イギリス人監督ならでは!かもしれません。
アメリカ人監督だとカットしちゃう?
おすぎ評では、この舞踏会シーンは余計みたいだし。

ハーマイオニー役のエマ・ワトソンはダンスが趣味と
いうから余裕の演技です。
意識してるのに素直になれず、ついつい憎まれ口を
たたいてしまう思春期の微妙な男女関係が描かれて
いて楽しい~。友情から恋に変化すると難しいよね。

盛り上がるのは3大魔法学校対抗試合。
ボーバートン校とダームストラング校が登場する場面、
食堂に各校の生徒たちが集合する場面、
好きだなあ~。なんだかワクワクしちゃいました。
アメリカではPG13になったらしい今作品。
シリーズ中で一番ユーモアを感じた私は間違っている?
ファンタジーであのラストは意外、ダークという感想も
確かにありますが・・・・・・。でも。
「フォー・ウェディング」の監督らしい作品と思った人、
いませんか~?


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テレプシコーラ舞姫

山岸凉子作book


漫画は滅多に読まないし買わない。
けれど、この漫画と「のだめカンタービレ」だけは別。
11月22日に発売されていたのを知らずに今頃買いました。
バレエを習う気弱な六花ちゃん。
お姉ちゃん千花ちゃんの怪我や友達との仲違いなど波乱万丈
いろいろあるわけですが、彼女の精神的な成長が描かれています。

それってほとんどイジメじゃないの!?の先生とか
主役に選ばれた六花ちゃんに対する他生徒の冷たい態度とか、
ホントにきびしい!
大人の社会と同じか、それ以上かも。
私も、ああいうヒステリックな先生って苦手なんだよね~。
今更ダンサーになるわけじゃあるまいし楽しくレッスンしたい
と思っちゃうわけで・・・・・・。
あがり症でマイナス思考なところがなんだか似てるなあと
感情移入して読んでいたけれど、ハタと我に返りました。
中学生の六花ちゃんと同じじゃイカン!ですよ。
ちょっと情けないかも・・・・・・。トホホ。

やっぱり舞台に立つって、お金をもらって人に見てもらう
って、凄いことです。大変です。
ダンスと向き合う気持ちを新たに出来る、590円払っても
惜しくない真面目な漫画なのでした。

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