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夕凪の街 桜の国

監督:佐々部清
出演:田中麗奈、麻生久美子、吉沢悠、中越典子
2007年/日本

2部構成の前半は、昭和33年の広島が舞台。
原爆で生き残ったことに罪悪感を感じ、好きな男性と
幸せになることを躊躇する主人公、皆実。
このキャラクター設定は『父と暮せば』と全く同じで、
被爆地蔵が小道具として頻繁に出てくるのも似ている。

その『父と暮せば』の続きを描いたようなのが、
2部の「桜の国」編である。
平成19年の東京で暮す皆実の弟、旭とその家族。
母親が「被爆者」である事実を隠したり、娘や息子に
内緒でこっそりと広島へ墓参りに行く父親の姿。
喘息という持病がある息子は、両親が広島出身の
せいか結婚を反対されている。
被爆者2世、3世への差別や偏見があるのだ。
戦後60年以上経っても続く原爆の影響に驚く。

皆実役の麻生久美子さんが透明感溢れる演技で
本当に素晴らしかった。

「私達は死んでもいい人、死んで欲しい人と思われた」
という台詞が効いている。

「なんで広島に原爆が落ちたんじゃろ」と言う旭に
「落ちたんじゃなく、落とされたんだよ」と皆実が
返す場面も。原爆は人為的な行為なんだよね。

「生きとってくれて、ありがとう」という台詞に
涙がこぼれた。
被爆者や関係者にとって、「しょうがない」発言は、
とても許されるものじゃないと、よく分かる。

原爆投下直後の回想シーンで使われた絵は、
有名な「原爆の図」を描いた丸木俊画伯の絵に
似ていたように思うけれど、違いますよね?


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Comments

薄野の舞姫さん、こんにちは。

『父と暮せば』映画と演劇、両方観ておりますが、
被爆地蔵が出てくるのは演劇の方だけだった
かもしれません。
私が過去に鑑賞させていただいた『父と暮せば』
に出演しておられたのは、もしかすると舞姫さん
のお友達でしょうか?
本当に良い芝居を観た!と思える作品でした。

Posted by: Katze☆ | August 19, 2007 at 01:22 PM

Katze☆さん、こんばんゎ。(^o^)
『夕凪の街 桜の国』は、私のお気に入りの
某映画評論家さんのサイトでも
興味深いレヴューが掲載されていたのもあって
なんとなしに気になっている作品ではありました。
『父暮』は、アマチュア役者として活躍する某お友達が
ここ数年、欠かさず取り組んできた作品で
私も過去2度ほど、そのお友達の出演する『父暮』を
鑑賞させて頂きました。
私も歳のせいか涙腺がゆるくなって
終盤に差し掛かる頃は、瞳うるうる状態だったことを
記憶しています。

Posted by: 薄野の舞姫 | August 17, 2007 at 11:05 PM

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