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デビルズ・バックボーン

監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ  
製作:ペドロ・アルモドバル
出演:エドゥアルド・ノリエガ、マリサ・パレデス、フェデリコ・ルッピ、フェルナンド・ティエルブ
2001年/スペイン

1人で観るのは怖いので、あまり関心のない人を
無理に誘ってDVDで鑑賞。
独りで観なくて良かった~と思うホラーです。
が、哀しい映画でした。

内戦中のスペイン。
12歳のカルロス少年は荒野にぽつんと建つ
孤児院に連れてこられる。
父親が亡くなったことは知らされていない。
庭には信管を外された巨大な爆弾が突き刺さり、
何かを暗示するようだ。
カルロスに与えられた12番のベッドを使っていた
サンティ少年がいなくなったのが、まさにその
爆弾が落ちた日だった。

冒頭に流れるナレーション。
幽霊とは、人の想いなのか?
琥珀に閉じ込められた虫のような。

という感じだったと思う。
琥珀に閉じ込められた虫の映像と瓶詰めの
奇形児の映像はグロテスクだけれども、
この映画を雰囲気のある極上のホラーに
しているような気がする。
そして地下の貯水槽には、瓶詰めの胎児の
ような……というのが上手い。

孤児院とか寄宿舎に出没する幽霊っていうと、
定番というか全く目新しさを感じないものね。
幽霊がいて当たり前みたいな……。

「幽霊よりもっと怖いのは人間だ」
私の母がよく口にする台詞なんですが、
戦時下では幽霊なんて可愛いものだね、きっと。
幽霊が怖いと言っていられるのは平和だから。
それにこの映画の幽霊は危険を教えたり
危機を救ったりするんだよね~。

ああいう人間になったのは、愛を知らないから?
それは戦争のせいなのか?
子供たちの未来は?
やっぱりデル・トロ監督です。
しばらくこの監督から目が離せません。


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Comments

映画館主・Fさん、こんばんは~。
またまたコメントありがとうございます。

この映画を観ると、Fさんのおっしゃりたいことが
よく分かるような気がします。
戦争中は子供たちも傍観者ではいられない。
しっかり巻き込まれ、戦っていましたね。
ギレルモ監督って昆虫に興味があったり、
子供の側に寄り添う監督だなあと思いました。

『パンズ~』今月末にはDVDレンタル開始
になるようです。また観ます~。

Posted by: Katze☆ | March 21, 2008 at 05:56 PM

またお邪魔します。
いよいよご覧になりましたか!この映画を。
実は僕はこれを一番Katzeさんに見ていただきたくて。
というのも、こっちの方が「パンズ・ラビリンス」の
あのテイストに近いと感じられるのではないかと思いまして。
恐いけど哀しい。
そして、戦争やファシズムに対する怒り。
僕もやっぱりこの人の映画は大好きですねぇ。
そう書きながら、またまた昨年札幌のスガイで、
たった一人で「パンズ・ラビリンス」の最終を見たときの
あの感動を反芻しています。
いや〜、また見たいですねぇ。

Posted by: 映画館主・F | March 21, 2008 at 01:15 AM

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