西の魔女が死んだ
梨木香歩著(新潮文庫)
学校へ通えなくなった少女まいは、
母方のおばあちゃんの家で暮らし
魔女修行することに……。
魔女修行とは、言わば「山村留学」なんですね。
都会の子が北海道の酪農家で生活し、
牛や家畜の世話をして、精神的にも肉体的にも
たくましくなって帰った話を読んだり聞いたり
したけれど、それをもっとファンタジーっぽく
女の子好みにした話。
お祖母ちゃんがイギリス人で、
ハーブを煮詰めた液で害虫駆除したり、
ワイルドストロベリーでジャムを作ったりと
酪農家で修行するよりお洒落でイマドキな
イメージです。
まいが学校へ通えなくなった理由が遠まわしに
明かされるんだけど、いかにもありそうな話
なのが哀しい。
「わたし、やっぱり弱かったと思う。」と語るまいに、
おばあちゃんは次のように言います。
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、
後ろめたく思う必要はありませんよ。
サボテンは水の中に生える必要はないし、
蓮の花は空中では咲かない。
白熊がハワイより北極で生きる方を選んだからと
いって、だれがシロクマを責めますか」
これは胸に響くな~。
こう言ってくれる人が側にいたら、
自死を選ぶ人も減るような気がします。
「最後の3ページ、涙があふれて止まりません」
帯にあった文章ですが、私もやられました~。
映画を観た方の感想を読むと、ほぼ原作通り
みたいなので、映画は多分観ないと思います。




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