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July 2014

42 世界を変えた男

監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:チャドウィック・ボーズマン、
ハリソン・フォードほか
2013年/米

この映画の舞台は1947年のアメリカ。
「ジム・クロウ法」と呼ばれる人種分離法が
あったアメリカでは、交通機関や水飲み場、
トイレ、学校や図書館などの公共機関、
さらにホテルやレストラン、バーや
スケート場などにおいても、白人が有色
人種すべてを分離することを合法とされ、
1964年の公民権法制定までの間、
「合法」行為として大手をふって、
まかり通っていた。
アパルトヘイト政策下の南アフリカと
まるで同じ状況であった。

1960年代の公民権運動における
弾圧などを思うと、この映画の描写は
生易しいような気がしてならない。

それでも、黒人(アフリカ系アメリカ人)を
メジャーリーガーに! と思った
ブルックリン・ドジャースの共同オーナー
兼ジェネラルマネージャーの
ブランチ・リッキーには驚かされる。
その勇気と行動力、意志の力は凄い。

ジャッキー・ロビンソンが入団した際、
最初に挨拶し、球場で彼の肩を抱き、
仲間として受け入れた選手
ピー・ウィー・リースも凄いと思う。

もちろん一番凄い男は
ジャッキー・ロビンソンなのである。
罵声、差別、偏見、身の危険を
感じる程のどんな圧力にも
屈しなかった野球選手。
本当の強さと勇気とは、こういうことか。

 
 「相手の低いレベルに自分を落とすな」

ドジャースGM役のすっかり老けた
ハリソン・フォードがジャッキーに
言った台詞。
私も心に刻もう。

【追記】
最初にジャッキー・ロビンソンと
握手した選手は、
ジーン・ハマンスキーという選手
の間違いでした。

映画の中では、
ピー・ウィー・リースが
「皆が42をつければ分からない」
云々という名台詞を言ったことに
なっています。
しかし、ジーン・ハマンスキーが
言って有名になった台詞らしいです。

【sympathy】を同情と訳していたので、
ちょっと違和感を覚えました。
せめて共感にして欲しい。
でも、あの時代は「同情する」の方が
「共感する」より相応しいのかも。


【後記】
1940年代は、黒人が白人に
「口答え」や仕返しするだけで
身の危険にさらされ、リンチの
恐れがあったので、黒人の
ジャッキーがじっと耐えていた
理由は、球団GMに言われたことが
影響していた訳ではなく、
信仰心がそうさせたのでもなく、
この時代に生きる黒人たちが
生き伸びる術だったと思われます。


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