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光にふれる

ウォン・カーワイ製作総指揮の台湾映画。
監督は若いチャン・ロンジー(張栄吉)。
長編映画は同作がデビュー作。

実際に主演している視覚障害のピアニスト、
ホアン・ユィシャン(黄裕翔)の実話を映像
化した作品。

彼は生まれながらにして全盲で、
視覚障害者としては初めて台湾芸術
大学に入学して話題になったそうです。
この映画は、彼とプロダンサーを目指す
女性の出会い、挑戦と葛藤を瑞々しい
映像で繊細に描いています。

ユィシャンとダンサー志望の女性の
日常生活、それぞれのエピソードが
可笑しく楽しくほろ苦く……。


ユィシャンは大学の寮で同室となった
体育学部の友人と同好会SM部
(スーパーミュージック部)を結成する。
部員4~5名なので、他3つの同好会と
部室を共用することに。
解剖部、ペン回し部、極めつけは
除霊部(笑)。同室だと何かと活動に
支障が出てくるのですが……。
その様子がすごい可笑しい。

そしてシャオ・ジエ(サンドリーナ・ピンナ)
のバイト先の店長がとてもいい味
出しています。
一緒にダンスレッスンに参加する様子が
とても楽しい。

ダンス講師の女性は世界的に有名な
ダンサーらしく、台北とNYを拠点に活動
するシュウ・ファンイー。
「マーサ・グラハム・ダンスカンパニー」の
ダンサーとして踊った後、現在はフリーで
活動しているそうです。

ユィシャンの実家は花農家で、チュチュを
まとったダンサーのように見える可愛らしい
花が登場します。
この映画で観られるダンスは、バレエは
ホンの少しでコンテンポラリーとヒップホップ。

シャオ・ジエが挑戦する国際コンクールで
踊るダンスはコンテンポラリーなのです。

コンテンポラリーは光や風や目に見えない
ものを感じ、自分の身体と対話するダンス
だと思っています。
彼女がピアニスト、風や街の音、生活の
色んな音に敏感で繊細なユィシャンと
出会うのは、偶然ではなく必然である
ように思うのです。

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