書籍・雑誌

グーパー猫

先日、某書店をフラフラしていた時、
「グーパー猫」の写真集を発見しました。
なんでも、シャープのCMに出演しているのだとか。
私は足指ジャンケンが苦手だ。
パーが出来ない。
なのに、この子は!!
映像は、こちら
で観ることが出来ます。

隣には、カイ君の写真集が。
どちらも欲しい。

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償い

矢口敦子著(幻冬舎文庫)

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、
ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、連続
殺人事件に巻き込まれ、なぜか「探偵」もどきの役割を
任されることになるが……。

店頭に必ず平積みになり、書店員の「泣ける」「傑作」
「感動」作品と書かれた手書きポップが付いている本書。
そんなに泣けます?感動します?うーん?

昨年『ソケリッサ』という公演が話題になりました。
ダンサーのアオキ裕キ氏とホームレス境遇にある男性
6人によるコンテンポラリーダンスの舞台。
アオキ裕キ氏が「ホームレスの人の踊りが見たい」と
思ったのがきっかけらしい。

2,500円のチケット代を払って観に行かれた方々は
何を思って観に行ったのだろうと不思議なんだよね。
興味本位?アオキ氏を見たかったから?

「家のない者を見る世間の目がどんなものか、思い知らされた。
いずれとんでもない理不尽が身にふりかかってくるかもしれない
予感はあった。」
と、火事の第一発見者である日高は警察の取調べの最中に
思う訳ですが、これは「家のない者」に限らないよね。
世の中、身なりや肩書き、職業で判断する人ばかりじゃないの。

「他者の心を傷つけた者は、どうやって裁かれるべきなのだろう」
と、登場人物に語らせ、「人の心の泣き声が聞こえる少年」と
日高の心の交流を描く本書ですが、私はこの小説を読んでも
ほとんど感動しないし、何が面白いのかよく分からない。

主人公をホームレスにする意味はあったのだろうか?
ホームレスになることで、償いが出来たのだろうか?
世の中の偏見や差別にさらされ、哀しみは深まるだけじゃないのか。
二人は果たして救われたのだろうか?


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葉桜の季節に君を想うということ

歌野晶午著(文春文庫)

詩情豊かなタイトル。
装丁も洒落ていて、思わず手に取りたくなる
文庫だった。
読み始めて、想像とはちょっと違ったかなと
感じ、その思いは後半、驚きに変わる。

ミステリーの賞を総なめにしたらしいけど、
うーん。納得かも。
最初から読み返して、そういうことだったのか
とニマニマする楽しみがある作品。

人間って如何に先入観に囚われやすいか
ってことですかね。

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しゃべれどもしゃべれども

佐藤多佳子

2008年の最初の読了本となりました。
NHKの朝の連ドラ『ちりとてちん』を毎朝楽しみに
していて、落語、噺家に興味が湧いたので。
この小説も前から評判を耳にしていたし、
国分太一クン主演で映画化もされたよね。

なんとなく新年に相応しい話だったように思う。
修行中の身である落語家の下に集まったのは、
口が重いというのか喋りに問題のある4人。
美人なのに愛想のひとつも言えなくて失恋した
十河という女性はまだいい方。
他の3人は大変だよね。
仕事に支障が出たり、毎日学校で辛いんだから。

お茶の先生をしている(主人公の)祖母が語る
「一期一会」が心に残った。

「同じお茶会というのは決してない。
どの会も生涯にただ一度限りだという心得。
その年、季節、天候、顔ぶれ、それぞれの心模様
何もかもが違うんだよ。だからこそ、毎度毎度面倒な
手順を踏んで同じことを繰り返し稽古するんだよ。」

お茶を点てる側、頂く側それぞれの心模様だよね。
ダンスや舞台もきっと同じだね。
踊る側、観る側、それぞれの心模様で変わるから
生涯に一度限りの舞台。

テニスコーチをしている従兄弟の青年が生徒との
人間関係に悩み、子供の頃に克服したはずの
吃音にまた苦しむんだけど、人様に「教える」って
のは、色々難しいんだろうなと改めて思った。

その子のためを思って一生懸命な先生。
その先生の吃音を嘲笑する子供たち。
学校の先生の大変さや心を病む教師が増えている
と前からずっと騒がれているけれど、なんだか
嫌な世の中だ~。今の子供たちって、親から
「人の肉体的欠点などを指摘したり笑ってはいけません」
って言われないんだろうか?

本当は標準語も話せるらしいのに大阪弁しか喋らない
小学生、優くんの発表会の場面で号泣。
どんなに上手に喋っても笑いをとれなかった十河が
象徴的だと思う。
もし優君じゃなくて、いじめっ子の大将が同じ落語を
やったとしたら、果たして笑いがとれただろうか?
と想像してしまった。

優くんのその後を読みたいと思う。
テニスコーチのその後も。
そして元野球選手のその後。

落語家と十河の二人は想像通りだな。
多分。


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ヴィリ

Wilis
書店をぶらついていて、
山岸凉子さんの
新作バレエ漫画を発見。



『ヴィリ』とは、クラシックバレエ『ジゼル』に
出てくるウィリーと呼ばれる精霊(幽霊)のこと。

山岸凉子さんというとホラーのイメージが強く、
今作も怖~~い怖~い話でした。
読んでいて、ゾクゾクぞわぞわしちゃった。
作中に出てくる幽霊の話。
奈落に落ちて亡くなった方がいて、本当に出る
のだとか。>某劇場
ヨソ様のブログに書いてありました。
本当? 一度は行ってみたい劇場なんだけど……。

この漫画を読んでバレエ『ジゼル』は奥が深いし、
出演するバレエダンサーに要求されるものも
多くて難しそうと思いました。
人間が人間じゃないものを演じるんだから、
そりゃあ難しいでしょう。
だからこそ余計に生で観てみたいなあ。
全幕。

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チーム・バチスタの栄光

海堂 尊著(宝島社文庫)

おもしろーい!
これはハマるわ!
『このミステリーがすごい』大賞受賞作で
著者は現役のお医者さま。
病院という組織で一匹狼のような田口先生や
白鳥のキャラが、もうツボです。
なんだか以前に自分の周囲にいたようなキャラ
の人がいろいろ出てきて、笑えました。
職業は違っても組織というのは、似たようなもの?
さすがに白鳥キャラの人は、いなかったけど。

映画化されたこの小説。
白鳥は誰が!?と思ったら、阿部寛かい。
小太りの白鳥を阿部寛さんですかい。(がっかり)
しかも、田口先生を女性にしちゃうなんて。
これじゃあまるで「トリック」みたいじゃないの。

田口先生が男性で一匹狼で上昇志向が無い
キャラで、不定愁訴外来だから、面白いのに。
まったく……。

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亡国のイージス

福井春敏著(講談社)

話題になっていたのは一昨年だったと思います
が、遅ればせながら今頃読み終えました。
ちょうど海上自衛隊のイージス艦情報漏洩
事件があったり、国民投票法案が可決したり
で、とても興味深く読めました。

知らないことだらけ!
と自分の無知に改めて気が付かされます。

内容は突飛だけれど、登場人物それぞれの
心の葛藤や迷いなどをキメ細かく描き、
最後まで引き込まれます。
映画も観たい。

グーグルで「ダンスCM」を検索すると、
何故か海上自衛隊が出てくるので、
探してみました。
話題のダンスCMは、どうやらこれのようです。

平成15年の街頭ビジョンCM。

ホントに自衛隊員かなあ?
ダンスっていうよりエアロビクスっぽいので
そんなに違和感は感じませんが……。

重要なのはそこじゃない!
と言われそうですね(汗)。


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最近読んだ本

「グロテスク」「魂萌え」
他にも色々読んだけれど、桐野夏生
この2冊は特に面白かったというか、心揺さぶられる
というのか、印象に残る本だった。

どちらも自分の負の部分を刺激するような気がする。
だからメチャクチャ気分が悪くなる。
いろいろ不満が溜まっているところに読んでしまったので、
余計にそう感じるのかもしれない。
読んで悩みが払拭するとか、少しでも気分が晴れるものを
選べばいいのにね。バカだね>自分

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オリガ・モリソヴナの反語法

米原万理著(集英社文庫)

少女時代にチェコスロバキアで過ごした弘世志摩は、
今はロシア語の翻訳をして食べているが、
ソビエト大使館付属8年制普通学校の名物先生、
オリガとエレオノーラの謎を解くためロシアを訪れる。
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考えてみると、スターリン時代のロシアの悲劇について
書かれたものを読むのは初めてです。
ミステリー仕立てにしているものの、ドキュメンタリー風
でもあるこの小説は大変興味深く読むことが出来ました。
さらに面白かったのは、タイトルとなっているオリガが
ダンスの教師で、志摩は若い頃ダンサーを目指していた
という設定であること。
著者の米原万理さんも民族舞踊研究会をつくって活動
していたらしいです。

このオリガ先生、指導方法に大変特徴があり、
「そこの麗しき堕天使、まだ地球の重力にお慣れでないね」
と品良くバカ丁寧な言い方の後に
「頭の中、糞でも詰まってんのか!お前の足が重いってんだよ」
などと罵詈雑言が続いたりします。
容貌や服装なども印象的な先生です。

いきなり話がとぶけれど、私が今のスタジオに通い始めて
何が一番驚いたかというと、女の先生が些細なことで
怒鳴ったり声を荒げること。
普通に言えば分かるのに……と思うようなことで怒鳴る。
スポーツクラブでは日常のことがお気に召さず、怒鳴る。
なんで怒鳴られたのか分からない、なんてことも。
「(曲)速い……」って呟いて「今、文句言ったの誰?」と
怒鳴られたのは本当に衝撃だった。文句になるんだ?
んで私は、
「怒鳴る」という行為は人間関係を悪くしても、
良くすることは決してないと思うわけで……。
私たちの日常では、どんなにイライラしても我慢したり
気持ちを抑えて「怒鳴る」ことは滅多にないと思うんだけど、
スタジオでは感情にまかせて「怒鳴る」ことが当たり前
みたいになっていることに驚きショックを受けた訳です。
エアロビクスを10年以上続けてきて、先生が怒鳴ることって
なかったし、スポーツクラブでジャズダンスを教えてた先生も
そんなことは一度もなかったし、今バレエを習っている先生も
いつも穏やかで可愛らしいし……。

しかしながら、
この小説を読んで、そんなことぐらいで驚いてビビっていては
ダメなんだな、と思ったりして……。
志摩が踊りを捨てた理由を語る場面があって、語った後
「くだらないでしょ。」
「オリガ・モリソヴナの苦労に比べたら恥ずかしくなるよ」
とつぶやくのだけど、スターリン時代の粛清を読んでしまうと
誰でも皆そう感じない訳にはいかないんじゃないかなあ。


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哀歌

曽野綾子著(新潮文庫)

映画『ホテル・ルワンダ』が随分話題となりましたが、
あとがきによると、この小説は著者が虐殺から3年後
のルワンダで、具体的な虐殺の証言集を読んだこと
から生まれました。

主人公は日本人修道女の鳥飼春菜。
ルワンダの修道院で働いていたが、ルワンダ虐殺に
巻き込まれ、大勢の身近な人の死を目撃する。
そして春菜にも悲劇が襲うのだった。

映画では分からなかったこと、分かり難かったことが
詳細に書かれていました。
小説に描かれているようにアフリカでは、たくさんの
神父や修道女が内乱の犠牲になり、殺されたり、
全人格を否定されるような目に遭っているらしいです。

修道院の中でもツチ族に対する苛めがあったり、
ツチ族を見殺しにするような場面があったり、
修道女や神父たちも特別視せず、
一般人と同じように描かれています。
ルワンダ国民の80%はカトリック教徒なのだとか。

ツチ族や親ツチのフツ族を守ったホテル支配人の
凄さや勇気を再認識してしまいました。

一人の日本人である春菜は様々な思いで
その悲劇を眺めているわけですが、ただの
傍観者ではいられません。
そしてそれは現実にアフリカで起こっている
ことのようです。

こういう状況になったらせめて、
「殺す側でなく、殺される側でいられたのが幸運だ」
そう思えるような人間になりたいと思う。。。。

小説のラストは予想とはちょっと違う展開でした。

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噂の男

本日発売されたクロワッサンにバレエダンサー
首藤康之さんが紹介されています。

「これが聞きたいから、噂の男に会いたい。」
話題の男たちの、気になる話に迫ります。

ということで、他には琴欧州や、串田和美さん、中村獅童さんなど。
映画監督の是枝裕和さんの対談も載っているので買いました。

が、首藤康之さんに関しては、
特に目新しいことは書かれていませんでした~。
何が聞きたかったんだろ?

ま、カラー写真でお顔を拝見出来ただけで満足としましょ。
水色のカーディガンにジーンズ、白いシャツというイデタチ。
爽やかですっ。
シャツの襟が片方だけ立っているのは、わざと?
カーディガンの柄がドクロマークみたいですが、
これって流行っているの?


服部有吉さんとの共演『HS06』、観たいなあ。
「ダンス オブ ヴァンパイア」と同じく8月公演なのね。

考えてみると、小林十市さん、金森穣さん、首藤康之さんと
最近話題の方って、モーリス・ベジャール繋がりのような……。

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年末年始に読んだ本

「夜のピクニック」(恩田陸著)と「窓」(乃南アサ著)の2冊。

どちらも主人公は女子高校生。
「夜の~」の方はクラスメイトに腹違いの兄弟がいて、自分は父親の浮気が
原因の子供という設定。
「窓」は聴覚障害を持つ女子高校生が、殺人事件の容疑者となった聴覚に
障害のある男子高校生と関わることで成長するという話。

両方とも面白く、スラスラと読んでしまった。
高校時代は帰宅部で、特に青春した記憶もない私だけれど、
「夜~」の主人公、貴子が言うようにきっとそれなりに青春していたんだろうなあ。
恩田陸さんって青春もの得意ですね。

「窓」のように、人と違うために自分の「窓」を自分で狭めてしまうような
精神状態はとても損だと思う。これは障害のあるなしは関係なく。

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「誰か Somebody 」

宮部みゆき著

しばらく更新していないので、本の感想でも。
いろいろ読んだけれど、一番面白かったのがこの本。

財閥会長の運転手・梶田が事故死した。
犯人を捜すために父の生涯を一冊の本に纏めたいという遺された娘の
相談役に指名され、彼の過去を探ることになった会長の娘婿・三郎。
梶田の人生をたどり直し、真相を探るが……!? 

過失致死罪に問われるのでしょうか?
自転車でぶつかった相手が死んじゃったら。
三郎が財閥会長の娘婿という設定を除くと、日常に転がっていそうな
怖い話なんですよね。被害者の娘二人の関係なども。
長女が最後に三郎に言ったセリフにも鳥肌が立ってしまった。
いくら姉妹でも、人を変えることは出来ないから、
ああいう結論に落ち着いてしまうのかなあ。(諦めモード)
でもなんだか哀しすぎる~。

読んでない人には何が何だか分からないですね、これじゃあ。
映画「阿修羅のごとく」でも4人姉妹の関係が赤裸々に語られていて、
女同士って何だかなあ・・・と、いろいろ思うところがあったのだけれど。
宮部みゆきさんって、姉か妹いるのだろうか?

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「ネバーランド」の怪

恩田陸

「不安な童話」「六番目の小夜子」「ネバーランド」
と続けて恩田陸さんの著作を読みました。
どの作品も、確固とした恐怖ではなく、ざわざわと
心が静かに波立つような、ぷつぷつと肌が泡立つ
様な不安や怖さを感じます。

「不安な童話」はタイトルの通り。
童話って怖くて残酷な話が多いけれど、
子供の頃に絵本「白雪姫」の中のある絵が怖く、
キャーキャー言ってたのを思い出しました。

「六番目の小夜子」は学園ものホラーと知りつつ
読んでいたので覚悟も出来ていたけれど、
「ネバーランド」もこんなに怖いなんて。
怖いだけの話じゃないんですけどね。

年末年始に帰省出来ない生徒4人が無人の寮で
過ごすことになる。各々家庭の事情や理由があり、
トラウマや悩みを抱えているが、それが徐々に
明かされる。

古い寮や学校には幽霊の話が付き物。
四人のうちの一人・美国が同級生の幽霊を目撃
する場面で「なんか怖いなあ」とビクビクしながら
読んでいたら、なんといきなり雷と停電。
闇の中で、見えないものが見えてしまうんじゃないか
とマジに怖かったです(涙)。

タイミング良過ぎですよー(?)。
電気が点くまでの数分間、ほとんどパニック状態でした。
まったく……。

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book baton

Paradise Cinema、 Paradise Book」の
くろねこさんからバトンを受け取りました。
質問に答え、次の人にバトンを渡せば
いいのよね。

1.今持っている本の冊数。 
図書館で借りたり、処分したりと増やさないように
してるので、180冊位かな。

2.最近、最後に買った本
「シネマと書店とスタジアム」沢木耕太郎

3.最近読んでいる本とこれから読みたい本
今、読んでいるのは『RIKA』五十嵐貴久
これから読みたいのは、恩田陸さんの著作。

4.思い出に残る5冊
・『ともだちは海のにおい』工藤直子、長新太(絵)
・『モモ』ミヒャエル・エンデ
・『錦繍』宮本輝
・『印度放浪』藤原新也
・『シャイニング』S・キング
若い頃に読んだ本は思い出に残りますね。

5.次にバトンを渡す方
とめの気ままなお部屋」(Blogにゃんこな日々)の
とめさんに渡したいんですが、受け取ってくれるでしょうか。

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風精の棲む場所

柴田よしき

風精と書いてゼフィルスと読み、蝶の名前。
タイトルに惹かれて読んだ。
この蝶は実在するのだろうか。
村祭りの奉納の舞を観に来て欲しいという
メールをファンの若い子から受け取り、
わざわざ訪ねていく作家の浅間寺竜之介。
その舞の最中に殺人事件が……。

舞の様子がこと細かく書かれているので、
頭の中で描いてみるのだけれど巧くいかなかった。
フォーメーションや振付を考えるのに慣れている
人にはピンとくるのだろうな。
ラストがとても幻想的で、良かった。

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ワーキングガール・ウォーズ

柴田よしき

37歳の入社15年目女性、独身バツなし。
ついでに恋人も人望もナシ。
働く女の本音と弱音をリアルに描いた本格
「負け犬」小説。

というのが、この本の帯に書かれていた文章。
最近「負け犬」だとか「勝ち組」等という言葉が
流行っているみたいだけど、一体何なのだろう。
勝ち負けを常に意識している人っているなあ
と以前から思っていたけれど、
それをおおっぴらに言葉にしちゃう昨今って。

主人公・墨田翔子はちっとも負け犬とは
思えないのだけれど、勤める部署の様子は
どこにでもある職場の風景で、女性は誰でも
一度は経験していることなので面白かった。

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■火の粉

雫井修介:著(幻冬舎)

人との距離のとり方って難しいと思う。
気に入った人にはとことん尽くすけれど、それが報われないと
裏切られたと感じ、キレてしまう人。いそうです。
いろんな策略を駆使し、気に入らない人を自分の周りから
排除しようとする人。これも、いるいる!
こういう人が周囲にいると……ホント、怖いんだよね。
それも運命とやり過ごすか、闘うしかないわけだけど。
この小説では、家族や自分の身に危険が迫るから、
その恐怖は計り知れない。
一番怖いのは人間です。

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■しあわせな孤独

スザンネ・ビエール(著)
山口かずみ訳
(メディアファクトリー)

結婚を目前に控えたカップル、セシルとヨアヒム。
ある日、ヨアヒムは交通事故に遭い、全身不随になる。
心を閉ざしてしまうヨアヒムと孤独に苦しむセシル。
セシルは加害者の夫ニルスを頼るようになり、
いつしか二人は……。

映画は見逃したけれど、ブックオフで見つけ即購入しました。
全身不随になるというのは極端な展開ですが、
身体が不自由になったり病気で自分の思うようにならなく
なると、自暴自棄に陥ったり心を閉ざしたりすることは
ありがちですよね。
そういう時に、家族や恋人はどうすればいいのか。

人間性などが問われる瞬間でもあり、弱さ・強さ・寛大さ
などが試される時でもあると思います。
交通事故は、加害者・被害者そしてその家族までをも
翻弄し、人生を狂わしてしまうもの。
車は凶器だなあ、と改めて思いました。

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■お先、真っ白

たかのてるこ著(扶桑社)

本のタイトルからして可笑しい。
一瞬、ん?と考えてしまうけど……。

「葬式に誰も来てくれないかも」と真剣に悩む
90歳になるおバアちゃんの話が面白かった。
友人知人は高齢だし、すでに亡くなっている
人も多いので、そういう事態も起こり得る……。

知らない人のお葬式に出席すれば、自分の
お葬式にも出席してくれるかも、という発想が
凄いというか何というか。

年を取らないと分からない悩みだよね~。

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■柔らかな頬

桐野夏生(著)文春文庫

お正月休みに読むために買った本ですが、
おめでたい気分も吹き飛んでしまうほど
重い内容でした。上下巻とあった割りに、
さっと読めたけれど。

身近な人を突然亡くした人は、自分のせいと
悩むらしい。現実を受け入れられずに、
ああすれば良かった、こうすれば良かったと
悔やみ、自分を責めるのだとか。

この小説の主人公カスミは、不倫関係にある
男性との逢引の最中に子供が失踪する。
自分を責める気持ちはなおさらだ。

呪縛から解放へとカスミを導くのは、
内海という死を間近にした元刑事だ。

「世界中どこを探しても自分の運命と
代われる人はいない」云々。

これは内海の独白だけれど、内海が死を目前に
して気がついた真実にカスミは苦しんでいる。

救いがない。
だけれど、妙に納得出来るような気もする……。

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■クロス・ゲーム

中野順一著(文藝春秋)

RPG(ゲーム)にハマっている優衣と遠距離恋愛中の航太。
悪徳金融業を営む光彦と沙也加。
まったく関わるはずのない4人だったが……。

誰が主人公でもおかしくない展開。
ゲームにハマッた経験はないので、その辺はよく分からない
けれど、オフ会やチャットなどはパソコン通信の時代に経験
済みなので読んでいて面白かった。
パソコンに詳しくない人にはどうなんでしょ?
チンプンカンプンじゃないのかな?

犯人には意外性があった。
でも、そうなるまでの心理描写が全く描かれていないし、
ラストの種明かしも、あっさりしすぎのような。
唐突な感じは否めないかも。
ミステリーって、こういうものでしょうか?

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■みみずくの夜メール

五木寛之著(朝日新聞社)

朝日新聞紙上に連載されたものをまとめた本。
よしもとばななの「デッドエンドの思い出」を読み終わった後という
状況が災いし、内容、文体ともにいかにも高齢者が書いた文章と
思え、最初の方は割りと新鮮な気持ちで読めていたけれども、
後の方は「もういいや」という気分になった。

「京都は芸術家を駄目にする町ですから、気をつけたほうがいいです。
それに京都は水も悪いですから気をおつけなさい。」

これは著者がむかし京都に移住したとき、井伏鱒二氏からもらった
ハガキに書かれていた文章。
五木寛之氏は、「水も」の「も」の背後にある言外の意味にとても
こだわっているらしい。
「水も」と書くからには、他にも悪いところがあるらしい。
それは何か?
いろんな人にこのハガキを見せ、連想する言葉を言わせてみたら、
「気候」「女」といった言葉が返ってきたそうだ。

私も気がつくと文中に「も」を使っていることが多い。
人に送ったメールなどを読み返し、これは失礼だったかも、と
冷や汗をかいたりすることがあるのだった。
ますます気をつけなくちゃ、と気持ちをひきしめた。

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■デッドエンドの思い出

よしもとばなな著(文藝春秋)

何かしみじみとしたものが残る不思議な読後感。
それが何なのか2度読み返したけれど、やっぱり巧く言葉に
出来ません。私の文章力では無理でした。

著者があとがきに「泣かずにゲラを見ることができなかった」
と書いているように、切なくつらいラブストーリーを集めた短編集。
これだけ後を引くのは、何故なんだろう。

人生は、いろんな辛い出来事があったりする。
直視するのを避けるような嫌な思い出もあるでしょう。
それらは全て家族や友人や恋人はたまた他人というように、
「人と人との関わり」のなかで生じるわけだけれど、
それは人との関わりのなかでしか癒されず、
そしてそうしなければ人は前へ進めないのかもしれません。

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■空から恥が降る

著者:藤原新也(文藝春秋)

著者が周囲の人に勧められ2001年に立ち上げた
ホームページにアップされたものをまとめた一冊。
日常感覚で書かれた文章もまた面白い。
軽く読めるけれど、なるほどと納得したり
目からウロコな文章が多い。

中でも気に入ったのは、バッハのカンタータの中の
曲名「主の望みの歓びを」と付けられたもの。

音あるいは声のバイブレーションは生き物の身体生理に
きわめて密接な関係があり、「宗男君の声」は他者の健康
にたいへんよろしくない。
宗男君の罵声は「病み声」である云々というような内容。
宗男くんといえば、あの宗男くんですね。

シャーレに入れた水に清浄な音を浴びせるのと、
「バカやロー」のような怒声を浴びせるのとでは、水の
結晶現象が変わるらしいのだけれど、人間の体の90%も
水だから、同じことが言えるという論理のようだ。

人間の場合それはストレスとなって表れるわけだけれど、
浄化するためにはやはり音楽ということらしい。
以前、私の職場にもいたんだよね。
病み声の人が……。すぐに人を恫喝するの。
私が癌になったらぜったい奴のせいだと思う。

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「聖母の深き淵」「月神の浅き夢」

柴田よしき著(角川文庫)

「女神の永遠」「聖母の深き淵」「月神の浅き夢」と続く
女性刑事・村上緑子が活躍するRIKOシリーズ。

最初の「女神の永遠」を飛ばして「聖母~」から読んだ。
途中から読んでも、一作ごと完結しているので大丈夫。
ハードボイルドで官能的。
でもそれだけに止まらないミステリーで、面白く読めた。
「聖母~」はトランスジェンダーやトランスセクシュアル
という難しい話題を絡めつつジェンダーについて、
「月神~」は人が人を裁くことについての疑問を
読んだ人が自然と考えるような作品だった。
この方はSF小説も書いているらしいので、読んでみよう
と思った。

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■天使に見捨てられた夜

著者:桐野夏生(講談社文庫)

女性探偵、村野ミロシリーズ。
今回は、アダルトビデオに絡む犯罪でした。
このシリーズはやっぱりハードボイルドですね、私には。
自分ではわざわざ買って読まないと思う。
最近、人から薦められた本が山積みなのよね。トホホ。

女性探偵がこういう事件にあえて果敢に挑むのがカッコいいのかも。
そういう時代なんだね、きっと。


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■ガンジス川でバタフライ

著者:たかのてるこ(幻冬社)

著者が知人の娘だか遠い親戚だか、なんだか知らないけれど
「読め」と置いていかれたので読まないわけにはいかず……。
ま、面白かったからいいけどね。

インド旅行記というと、ずいぶん昔に読んだ椎名誠氏の
「インドでワシも考えた」や藤原新也氏の「印度放浪」。
だから、いまさらなのよね、インド旅行記は。
でも、女一人旅でこれだけいろいろ体験しているのはやはり
凄いことかもしれない。

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