映画「ま」~「わ」行

湯を沸かすほどの熱い愛

「湯気のごとく店主が蒸発しました。
当分の間、お湯は沸きません。」

ちゃらんぽらんなダンナ役をオダギリジョー、
余命二カ月の幸野双葉を宮沢りえ。
気弱ないじめられっ子16歳を杉咲花。
幸野家の誰とも血がつながっていない娘、
鮎子ちゃん。
他にも聴覚障害のある君江さん。
子連れの探偵さん。
日本を放浪する、たくみ君などなど
登場人物それぞれがとても味があって良い!

脚本が面白いのかもしれません。
台詞が面白いです。例えば、

「今日は幸野家特性カレーだよ」
「味は50点」
「なんで?」
「焦げた」

血がつながっていない姉妹の会話です。
自然な感じがなんだか凄くイイと思う。
そして、こういう会話が随所にあるのです。

ただ、今の私がこういう感じの会話に
飢えているだけかもしれないけど?!
家族って何だろう? と思うのです。

この映画は視覚障害のある方のために
音声ガイドがついています。

「ダメですよね~。」「ダメです」

ラスト、何が「ダメ」なのか謎でしたが、、
音声ガイドを聴いてみたら分かりました。

音声ガイドって便利だわ~。
「苦い顔をするカズヒロ」等と表情解説まであります。
視覚に障害が無くても、人の表情の変化などに
敏感でない人にはおススメかもしれません。


監督:中野量太
出演:宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョーほか
2016年

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ルート・アイリッシュ

監督:ケン・ローチ
英、仏、ベルギー、イタリア、スペイン合作
2010年

イラク戦争に参加したイギリス軍人の話
だろうと勝手に思っていたら違った。

2007年のイラク、バグダッドとイギリスの
リヴァプールが舞台。
フランキーとファーガスは子供の頃から
兄弟のように育った親友同士。

ファーガスの誘いで民間軍事会社と契約し、
銃を持ち、「任務」をこなしていたフランキー。
彼の死に疑問を持ったファーガスは
真相究明に乗り出すが……。

明らかになる戦争の真実。裏側。

アメリカ軍兵士による暴力行為。
「テロリスト狩りと称した民間人虐殺」。

鬱憤晴らしや報復のために行われる
市民への犯罪行為「ターバンを狩る」。

「無血ならセーフ」と、血を流さない拷問
や尋問で罪のないイラク人が殺される。

軍人じゃない民間兵がどんな殺人を犯し
ても無罪放免となる「オーダー17」という
悪法も存在したそうだ。

そして、イラクから帰国した人が抱える
心の傷。トラウマ。
こういったことは過去にも映画で数多く
描かれているだろう。

ケン・ローチ監督の視点はやはり違う!

裕福とは言えない庶民がお金のために
民間軍事会社と契約し、死亡した原因や
事実そのものも、うやむやにされる現実。
戦争で大儲けする民間軍事会社の存在。

「ルート・アイリッシュ」とは、バグダッド空港
と米軍管轄地域グリーンゾーンを結ぶ
世界一危険と言われた道路のこと。

なのに、会社役員はフランキーの葬儀で
「任務は医者や子供、ジャーナリストなど
民間人の護衛」などと、とても価値のある
尊い仕事のように語るのだ。

実際は戦闘指導、作戦の企画立案、米軍
への兵站補給も含まれるらしい。

間違った結論に辿り着いてしまうファーガス。
彼を誤った方向へ導こうとする本当の
悪人の存在。

あの悲劇的な結末は、ファーガス自身も
既に壊れていたせいではないか
と思うのだけど、どうだろう。

フランキーの奥さんが、ファーガスと夫の
深い絆に嫉妬したり、女性との浮気を
疑って逆上する場面は哀しかった。
戦争の現場を知らないからだけど、
女って愚かだと思った。

私はまたまたケン・ローチ作品から
色々教えていただきました。
安倍晋三政権を支持する人たちに今、
是非この映画を観て欲しいと思う。

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レクイエム

原題「Five minutes of heaven」

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:リーアム・ニーソン、ジェームズ・ネスビット
2009年/イギリス・アイルランド合作

イギリスでは公開されず、BBCで放送が
あったらしいけれど、日本公開もなかった
というこの映画をDVDレンタル出来たこと。
それが奇跡だと思う。
観たいと思っていたら叶うものですね。
リーアム・ニーソン主演映画「96時間」
(Takenシリーズ)のお陰でしょうか。

1975年の北アイルランドでは、
プロテスタントとカトリック系住民との
対立が激化していた。

ユニオニスト(プロテスタント)の過激派
アルスター義勇軍に所属していた17歳の
若者アリスター・リトルはカトリック系の
若者を射殺する。

一方、加害者アリスターの姿を現場で目撃
した被害者の弟ジョー・グリフィンは母親に
「何故兄を見殺しにした」と責められ続け、
心に重荷を背負ったまま成長するのだった。

事件後33年たったアリスター(L.ニーソン)は、
若者の殺人をなくそうと、アドバイザーとなり
全国を回っていたのであるが、TV局の要請
で(?)自分が殺した男の弟ジョー・グリフィン
と対面することになる。

アリスターを演じるのは敬虔なカトリック
らしい北アイルランド出身の
リーアム・ニーソン。
何という配役でしょう。

TV局の思惑通りにいかなかったように、
「被害者側と加害者のご対面」と簡単に
片付けられない心の葛藤が双方にある。

北アイルランド問題は宗教が絡んでいて、
ご近所同士で争っているせいか、
難しすぎて重くて……平和な日本にいる
私には分からないことが多すぎる。

それでも「フィニッシュ」!なんだな。

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ル・アーブルの靴磨き

監督:アキ・カウリスマキ
2011年/フインランド・ドイツ・フランス

舞台は北フランスのノルマンディ地方。
マルセイユに次ぐ第2の港町ル・アーブル。

移民問題は大半のEU加盟国で頭の痛い
政治問題になっているらしい。
フランスのカレーでは、イギリスへ渡ろうと、
不法移民が船を乗っ取ろうとした事件も
あったようだ。

アキ・カウリスマキ監督はフィンランド生まれ。
フランスを舞台にした映画はこれが2本目。
難しい不法移民の問題をアキ・カウリスマキが
扱うと、心がほっこりする映画に。

独特な間や無表情な登場人物はこの監督の
特徴のようで、何ともいえない可笑しさを
醸し出している。暗さは感じない。

主人公マルセル・マルクスは靴磨きを生業としている。
貧しくも平穏な日々を送っていたマルセルと
妻アルレッテイ、愛犬ライカであったが、ある日
アフリカからの不法移民の少年イドリッサを匿うことに。
アルレッティは病で入院し、余命宣告を受けるのだが。

マルセルが食するワイン、パン、オムレツなども
なんだかとても美味しそうに見えるのはフランス
だからなのか、単にお腹がすいていたせいか。

モネ警視が好んで飲むお酒カルヴァドスは
ノルマンディー地方の特産品で、リンゴの
蒸留酒だとか。

アキ・カウリスマキ映画は地味だけど面白い!!

レ・ミゼラブル

監督:トム・フーパー
出演
ジャン・バルジャン:ヒュー・ジャックマン
ジャベール:ラッセル・クロウ
コゼット:アマンダ・セイフライド
ファンテーヌ:アン・ハサウウェイ
2012年/イギリス

ミュージカルの最高傑作とは知りつつも、
東京まで行かないと観られないミュージカル作品。
なので、せめて映画で観ようと思いました。

映画ならではの迫力シーン、学生が蜂起するシーン
などは、舞台ではどのように表現されているのか?
ますます舞台を観に行きたいと思いました。
先に映画を観てしまったら、スケール感で
不利かもねえ……多分。

でも映画はダンスが全く無し。
ミュージカル映画では歌は通常口パクだけど、
この映画では生歌らしい。
その方が感情のほとばしりがそのまま歌声と
なるからだって。
ヒュー・ジャックマンはミュージカル・スターとして
活躍してるそうで、貫録の生歌でした。

マリウス役のエディ・レッドメインが魅力的だけど、
他の映画で観たら、彼だとは気が付かないかも。
ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウに比べると
アクが強くないというか個性的じゃないから?


監督のトム・フーパーは「英国王のスピーチ」の方。

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