映画「数字、アルファベット」

ROOM

監督:レニー・アブラハムソン
原作:エマ・ドナヒュー「部屋」
2015年/アイルランド.・カナダ

アメリカに多そうだわ~。少女拉致監禁事件。
あれだけ裏庭が広いと納屋で何が行われているかなんて
誰も気が付かないでしょ。
スリリングな脱出劇、ドキドキハラハラかと思いきや・・・。

母親を演じたブリー・ラーソンがアカデミー主演女優賞を
初ノミネートで受賞し、トロント国際映画祭での最高賞
(観客賞)など計74の映画賞を獲得したらしいです。

脱出は案外すんなり出来ちゃいます。
子供を産み育てた経験がないので、5歳と4歳の違いが
よく分からないのだけれど、違いはそんなに大きいの? 

母親が息子の脱出を決心したのは、ジャックが5歳になった
という理由だけではなく、オールド・ニックが失業し、
電気を止められたり、満足な栄養も与えられないので、
身の危険を感じたという理由もあるでしょう。

教えた通り、ゴロゴロ、ジャンプ、「助けて」も言える
お見事な5歳のジャック。

ジャックの心もとない言葉をきちんと理解し、捜査に活かす
女性警察官が凄い!!! カッコいいです!!
「変な子だ」「カルトの親子か」と決めつけちゃ
犯人は捕まらなかったでしょう。

母親も救出されて、「めでたし!めでたし!」で終わっていたら
B級サスペンス映画で終わっていたかもしれません。

その後の展開は、まあ、予想されること。
そっとしておいてくれない勝手なこと言うマスコミとか、
世間体とかトラウマとかetc。
あの部屋の生活に戻りたいと思うジャックの気持ちは
分かるような気がします。

自分を守ってくれる母親以外の人とは関わらず、
小さな世界で変化のない生活はもしかすると
ストレスが少なく、安心できるかもしれません。

でもリアルな世界、空、雲、生き物、ワンコに
パンケーキと果物、複雑な人間関係
それらを体験する方がずっとずっと……。

「とにかく何でも試してみようと決めたんだ」

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X-MEN ファーストジェネレーション

監督:マシュー・ボーン
製作:ブライアン・シンガーほか
出演:ジェームズ・マカヴォイ、ケヴィン・ベーコン 
マイケル・ファスベンダー、ジャニュアリー・ジョーンズ
ローズ・バーン、ニコラス・ホルト
2011年/米

「フューチャー&パスト」よりも若き日の
X-MENたち。
彼らのコードネームやX-MENと呼ばれる
ようになった理由が分かるので楽しい。
そしてまた、魅力的な俳優がずらりと
勢揃いしています。

オープニングのナチスとエリックのシーン、
チャールズとエリックが決裂する理由、
エリックが人類と敵対する気持ち等々、
ただのヒーロー物とは違う深い
メッセージが込められているように思います。

足の形が違うために「ノーマル」に憧れる
ハンクがミスティークの細胞を使用した薬で
ビーストになってしまう展開とか意味深です。

チャールズやハンクに惹かれていたのに
エリックと行動を共にすることになる
ミスティークの気持ちも想像出来るように
思います。
決して「分かる」とは言えないけれど。
「ありのままの~」と言われたら、
私も付いて行っちゃうかも。

前に書いた「フューチャー&パスト」の
感想をちょこっと訂正しなければ。
あの映画では、ミスティークとエリックが
ゴタゴタしていたのに何故同じグループで?
って不思議だったけれど、理解しました。

タイムトラベルものの難しさです。
混乱していたのがスッキリ。
やはりきちんと順番に観ないとダメ。

人類はミュータントを未知の物として
恐れ、敵対視する。
肌の色が青や赤だったりすることで
差別する。
そもそも「ミュータントと人類」を区別
することも間違っている。
それでは差別は決してなくならない
ってことかな!!
多様性を認めることが大事!!

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X-MEN フューチャー&パスト

監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマンほか
2014年/米

アメリカの近未来は、人類にとって、そして
又ミュータントにとっても良くないことばかり。

冒頭のシーンなど「ターミネーター」と
似ちゃってませんか?
とても敵わない敵の出現に疲弊しちゃって
荒廃した未来。

現在を変えるためには、過去に戻って
やりなおせばいい。
チャールズとエリックが考えた作戦。

でも、未来は変えることが出来るけれども
過去はやり直せない。
それが、タイムトラベルの法則じゃなかった?
天才科学者ビースト(ハンク)の台詞にも
あったけども。
この映画では普通のタイムトラベルじゃない
から可能なのだろうか?

ウルヴァリン(ローガン)が1973年に
目覚めたら裸だったとか「ターミネーター」を
意識してませんか?(笑)
ウルヴァリンはいつも上半身裸のシーンが
多いので、珍しくもないけど。

「ターミネーター」のシュワちゃんより、
この映画のマシン・センチネルの方が
怖さ100倍です。ミュータントの能力を
ほぼ全て備えちゃってます。

若き日のプロフェッサー(チャールズ)や
ミスティーク(レイブン)、ビースト(ハンク)、
ストライカー他が出てくるので初期のX-MEN
と前作、前々作は必ず見た方がいいです。

でも私は前作を飛ばしちゃったせいか、
良く分からない箇所がチラホラと。
それにミスティークとマグニートー(エリック)が
あんなゴタゴタしたのに何故、一緒に戦うことに
なったのか?……謎が多いです。
だがしかし、最強なのはやはりウルヴァリン
なんですよ。
凄い速さで動けるクイックシルバー(ピーター)
も好きだなあ。

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ARGO

監督:ベン・アフレック
2012年/米

1979年に実際に起こったイランのアメリカ
大使館人質事件を題材とした映画。
監督のベン・アフレックが脱出作戦の発案者
CIAの人を演じている。

第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。
映画自体も面白かったけれども、作品解説や
映像特典やらが勉強になって良かった。
この脱出作戦のために作られた「スタジオ6」
には、スピルバーグほか有名監督も騙された
そうで、成功したからこそ面白い映画に
なったのだと思う。そこに目を付けたベン・
アフレックもなかなかだ!!

漫画チックなオープニングが当時のイラン国内
の情勢を分かりやすく説明している。
あまり難しく考えずに映画に入り込め、
最後の方はハラハラドキドキで盛り上がる。

匿ったカナダ大使や大使公邸で働く家政婦の
女性など自分の命の危険を顧みない勇気は
一体どこから湧いてくるのだろうか。

この実際に起こった人質事件。
拘束されたままの人達は444日間という
長期に及んだらしい。

イスラム国を想起してはいけないと思うけど、
今のこの時期だから尚更、人質となった人や
脱出した人たちの恐怖はどれ程だっただろう
と思わずにはいられない。

【備考】

1979年、イランのイスラム革命で出国した
独裁者パーレビの身柄を引き受けた米国に
対し、イラン国内では激しい反米運動が
巻き起こった。 パーレビは末期癌の治療
のため、アメリカに亡命したようだ。

その年の11月4日、テヘランの米国大使館が
ホメイニ支持者らの群集に襲われ占拠された。 
館内の大使館員ら52人は以来、81年1月20日
に解放されるまで444日間にわたり、パーレビ
引き渡し要求の人質となった。

米国大使館が占拠されたとき、大使館員6人が
建物から逃げ出し、翌年1980年1月28日、
カナダ政府の全面的協力によるCIAの作戦で
イランからの脱出に成功した。 

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42 世界を変えた男

監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:チャドウィック・ボーズマン、
ハリソン・フォードほか
2013年/米

この映画の舞台は1947年のアメリカ。
「ジム・クロウ法」と呼ばれる人種分離法が
あったアメリカは、交通機関や水飲み場、
トイレ、学校や図書館などの公共機関、
さらにホテルやレストラン、バーや
スケート場などにおいても、白人が有色
人種すべてを分離することを合法とされて
いて、1964年の公民権法制定までの間、
「合法」行為として大手をふってまかり
通っていた。
アパルトヘイト政策下の南アフリカと
まるで同じ状況であった。

1960年代の公民権運動における
弾圧などを思うと、この映画の描写は
生易しいような気がして仕方がない。

それでも、黒人(アフリカ系アメリカ人)を
メジャーリーガーに! と思ったブルック
リン・ドジャースの共同オーナー兼ジェネラル
マネージャーのブランチ・リッキーには
驚かされる。
その勇気と行動力、意志の力は凄い。
ジャッキー・ロビンソンが入団した際、
最初に挨拶し、球場で彼の肩を抱き、
仲間として受け入れた選手
ピー・ウィー・リースも凄いと思う。

もちろん一番凄い男はジャッキー・ロビンソン
なのである。
罵声、差別、偏見、どんな圧力にも
屈しなかった野球選手。
本当の強さと勇気とは、こういうことなのか。

 
 「相手の低いレベルに自分を落とすな」

ドジャースGM役のすっかり老けたハリソン・
フォードがジャッキー・ロビンソン
言った台詞。
私も心に刻もうと思った。

【追記】
最初にジャッキー・ロビンソンと握手した
選手は、ジーン・ハマンスキーという選手
の間違いでした。
映画の中では、ピー・ウィー・リースが
「皆が42をつければ分からない」云々
という名台詞を言ったことになっていますが、
ジーン・ハマンスキーが言って有名になった
台詞らしいです。

【sympathy】を同情と訳していたので、
ちょっと違和感を覚えました。
せめて共感にして欲しい。
でも、あの時代は「同情する」の方が
「共感する」より相応しいのかもしれません。

【後記】
1940年代は、黒人が白人に「口答え」や
仕返しするだけで身の危険にさらされ、
リンチの恐れがあったので、黒人の
ジャッキー・ロビンソンがじっと耐えていた
のは、球団GMブランチ・リッキーに
言われたことが影響していた訳ではなく、
彼の信仰心がそうさせたのでもなく、
この時代に生きる黒人が生き伸びる術
だったと思われます。


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