浅田次郎

輪違屋糸里 

浅田次郎著(文春文庫)

この本を読んでから京都へ行けば、
京都の街も違って見えたかもしれません。
輪違屋って、京都市指定文化財で、現在も
営業しているんですって。ビックリ!
北海道人の感覚では、歴史があり過ぎて
不思議な感じだわ~。

糸里とは、新撰組と関わった島原の芸妓の
名前で、祇園の芸妓とは格が違うそう。
その辺のことも、ピンとこないな。初耳です。
長唄、三味線、歌舞音曲、和歌、蹴鞠、双六
などにも通じていた、伝統文化の継承者と
しての役割も担っていたそうです。

新撰組より、そちらに関する記述の方が
興味深かったです。

上戸彩、伊藤英明、中村獅童といった
顔ぶれでドラマ化されるんですって。
上戸彩。幼なすぎて、糸里のイメージとは
違うような気がするなあ。
伊藤英明が土方歳三?
これもイマイチ。
ま、ドラマを楽しみにしましょう。

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シェエラザード

浅田次郎

ロマンチックな響きのタイトルに惹かれて
手に取りました。
クラシック音楽に詳しい方はすぐに、
リムスキー・コルサコフの交響組曲
「シェエラザード」を思い出すのでしょうか。
そしてバレエファンの方はバレエ作品が
頭に浮かぶのかな?

戦時中の話ですが、阿波丸という、
攻撃されるはずのなかった船が民間人を大勢
乗せたまま魚雷で攻撃され沈没したという過去に
実際に起こった出来事がもとになっています。
が、私は初耳でした。

戦争に駆り出された海の男たち、
男たちが愛した弥勒丸という美しい船、
なぜ2千何百人もの人を乗せたまま沈没したのか、
金塊を積んでいたというのは本当なのか、
サルベージ(引き揚げる)話も本当にあるのか?

悲惨さの中にロマンがあるといったら不謹慎ですね。
大勢の民間人は「人間の盾」にされたのだから。
まったく戦争の理不尽さが際立つ話です~。
大本営参謀、将校、兵隊、士官、陸軍と海軍の
関係など、複雑で分かり難いけれど、以前より
理解が深まったような気がします。

今はバレエ「シェエラザード」が観てみたい!

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椿山課長の七日間

浅田次郎著(朝日文庫)

死後、死者たちは来世と現世の中間にある役所で講習を
受け、「反省」ボタンを押すか押さないかを迫られたり、
どうしても死に切れない人は現世へ逆送してもらったり。
46才で過労死した椿山は、逆送措置を選ぶのだったが……。

西田敏行主演で映画化されているけれど、見る気無し。
原作の方は、椿山と一緒に現世へ逆送されたヤクザの
親分の話に泣かされました。
実の親よりもヤクザの親分を親と慕う子分たちの気持ち、
子分たちの将来を心配する親分の気持ちなどが何故か
椿山のエピソードよりも心に沁みました。号泣。
この親分の教えが意外にも「怒鳴るな」ってこと。
人はみんな誰かしらの厄介になって食べているのだから、
どんなに出世しても、頭を低くして、腹を立てちゃいけないと。
怒鳴らないヤクザっているのでしょうか?

よくある平凡な家庭に見える椿山家は実は……とか、
平凡で仕事熱心なサラリーマンだった椿山が現世で
気付かずに犯していた罪とは?とか、結構痛いです。
確かに女心に鈍感過ぎるのは罪かもね~。
しかし、反省ボタンを押しさえすれば誰でも極楽へって、
そりゃあちょっと甘過ぎませんか?

昔のように、悪いことをすると地獄に落ちるよ~と
脅かされて育つ方がいいような気がするんだけど。
最後の最後、椿山の父親が選んだ結果にも号泣。

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