Dance Movie

サンシャイン 歌声が響く街

監督:Dexter Fletcher
出演:Peter Myullan、Jane Horrocks、George Mackay
2014年/英
原題:「Sunshine on Leith」

スコットランドの国民的バンド、プロクレイマーズの
名曲をふんだんに盛り込んだミュージカル。
大ヒットしたミュージカルを映画化。

監督のDexter Fletcherは未だ俳優でもあり、
アラン・パーカー監督の映画に出演しています。

街全体が世界遺産というスコットランドの
エディンバラ、その北側に位置するリースが
舞台で、風景を見ているだけでも楽しめます。
将来絶対に行ってみたい街です。

スコットランドは曇りや雨の日が多いらしく、
晴れて日光をありがたく思う時間はまた、
人生の喜び、輝きを再確認するとき。

お父さん役ピーター・ミュランはケン・ローチ
映画「マイ・ネーム・イズ・ジョー」の人だし、
アフガニスタンで足を失った友人役の男性は
「天使の分け前」の主人公。

デイヴィー役のジョージ・マッケイは、
ウェールズを舞台にした炭鉱労働者とゲイの
人達が連帯する映画「パレードへようこそ」にも
出演しています。随分印象が違って、デイヴィー
の方が魅力的ですが、「パレードへようこそ」では
ゲイで気の弱そうな青年だったので、演技力が
凄いってことなのかもしれません。

スコットランドとイングランドの関係、スコティッシュ
とイングリッシュの精神的な距離が繊細に描かれた
映画って、過去にあったかな?
この映画はスコットランドの独立を問う住民投票が
行われる前年に製作されたようなのですが……。

「Make my heart fly」や「I'm gonna be(500miles)」、
気持ちの良い曲が多く、ラストの群舞シーンが
見事です。

振付はRosie Kay。
ロンドン・コンテンポラリー・ダンススクールで学び、
2004年にロージー・ケイダンスカンパニーを設立。
にほんブログ村 映画ブログへ

にほんブログ村

|
|

レッスン!

原題「TAKE THE LEAD」

監督:リズ・フリードランダ―
出演:アントニオ・バンデラス、ロブ・ブラウン、ヤヤ・ダコスタ
2006年/米

実話をベースにした映画というから驚きです。
「社交ダンスで人生に必要なことを教えられる。」
「人は文化の上に生きている。」
「勝ち負けじゃなく信じることが大事。」

心に響く言葉は多い。
でもこれは、モデルとなった社交ダンスの先生が
かなり無理をした結果に違いないです。

高校生たちが反発する気持ち、
社交ダンスはお金に余裕がある人が習うもの
という考え方は、私も似たようなもの。
コンテストに出るためには200ドルもかかるし、
衣装代やら何やら凄いお金がかかるし。

それでも、タンゴやサルサやルンバは決して
白人だけの金持ちのダンスじゃないと思うのです。
サーシャと2人の男が絡むタンゴの見事なこと。
カッコいい!!

いがみあってばかりだったロックとラレッタ。
居残り組の生徒とダンスの先生が知り合う
きっかけとなったロック。
ロックと「ロミオとジュリエット」のように
古い確執があったラレッタの存在が大きい。
けれども、私には他の生徒の方が面白かった。

社交ダンス向きの曲、生徒たちが好む曲との
ミックスで踊るシーンなど興味深いです。

彼らのことを校長先生は
「ダンスだけは得意なのよ」というけれど、
上手い人ばかりじゃない。
黒人はヒップホップのイメージ、ダンスが上手、
そんな先入観をきちんと訂正しています。

アントニオ・バンデラスのダンスシーンは
少しだけありました。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

光にふれる

ウォン・カーワイ製作総指揮の台湾映画。
監督は若いチャン・ロンジー(張栄吉)。
長編映画は同作がデビュー作。

実際に主演している視覚障害のピアニスト、
ホアン・ユィシャン(黄裕翔)の実話を映像
化した作品。

彼は生まれながらにして全盲で、
視覚障害者としては初めて台湾芸術
大学に入学して話題になったそうです。
この映画は、彼とプロダンサーを目指す
女性の出会い、挑戦と葛藤を瑞々しい
映像で繊細に描いています。

ユィシャンとダンサー志望の女性の
日常生活、それぞれのエピソードが
可笑しく楽しくほろ苦く……。


ユィシャンは大学の寮で同室となった
体育学部の友人と同好会SM部
(スーパーミュージック部)を結成する。
部員4~5名なので、他3つの同好会と
部室を共用することに。
解剖部、ペン回し部、極めつけは
除霊部(笑)。同室だと何かと活動に
支障が出てくるのですが……。
その様子がすごい可笑しい。

そしてシャオ・ジエ(サンドリーナ・ピンナ)
のバイト先の店長がとてもいい味
出しています。
一緒にダンスレッスンに参加する様子が
とても楽しい。

ダンス講師の女性は世界的に有名な
ダンサーらしく、台北とNYを拠点に活動
するシュウ・ファンイー。
「マーサ・グラハム・ダンスカンパニー」の
ダンサーとして踊った後、現在はフリーで
活動しているそうです。

ユィシャンの実家は花農家で、チュチュを
まとったダンサーのように見える可愛らしい
花が登場します。
この映画で観られるダンスは、バレエは
ホンの少しでコンテンポラリーとヒップホップ。

シャオ・ジエが挑戦する国際コンクールで
踊るダンスはコンテンポラリーなのです。

コンテンポラリーは光や風や目に見えない
ものを感じ、自分の身体と対話するダンス
だと思っています。
彼女がピアニスト、風や街の音、生活の
色んな音に敏感で繊細なユィシャンと
出会うのは、偶然ではなく必然である
ように思うのです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

ブラック・スワン

監督:ダレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス
2010年/アメリカ

バレエ映画だと思ってみたら、ホラー映画でした。
怖いです~!!
様々な「怖さ」が詰まった映画だと思います。

トゥシューズで踊っている脚のアップ、
今にも「ぐぎっ」とケガしそうでドキドキ、ハラハラで怖し。
私はトゥシューズを履いた経験がないけれど、
履いて無理して立とうとしようものなら絶対、怪我します。

トゥシューズを脱いだら、爪が剥がれそうなのか出血していたり、
自傷癖のあるニナが背中を引っ掻かないようにわざわざ爪を切る
母親の姿も怖いなあと見ていると、案の定
「痛っ!!」と悲鳴を上げるニナ。肉まで切ったの?ゾゾッ。

主役の座を虎視眈々と狙っていて、そのためなら
何でもしそうなリリー。ニナを蹴落とすための策略を
徐々に実行に移していそうで怖いです。

幻覚、妄想なのか実際に起こっていることなのか、
観ていて判別出来ないのも怖い~。
鏡の中の自分が違う動きをしたり、病院のベッドの中にいる
はずのべスが家まで来たりするのは幻覚だと分かるけれど、
その映像がやっぱり怖いし……。

ところで、「白鳥の湖」の白鳥と黒鳥、二役を一人で踊るって
無理がありませんか?
それが普通で当たり前のようなので不思議ですが。

清廉潔白な白鳥と悪魔の娘?手先?の黒鳥ですよ。
人は誰でも闇の部分、陰の部分を持っているとは思うけれど、
あまりにも二重人格じゃない?
背中にタトゥーを入れ、男と遊びまくっていそうなリリーが
白鳥まで踊るのは、いくらなんでも無理じゃないの?

ナタリー・ポートマンが1年間バレエの特訓をして全部踊ったと
思っていたら、違うかもしれないんだね。
それでも、見た感じはすっかりプリマでした。
お見事!!


| | Comments (2) | TrackBack (0)
|

ベジャール、そしてバレエは続く

監督:アランチャ・アギーレ
出演:ジル・ロマン、那須野圭右、ジョルジュ・ドンほか
2009年/スペイン

2007年11月22日にこの世を去った偉大な振付家
モーリス・ベジャールの後継者となったジル・ロマン。

モーリス・ベジャール・バレエ団の芸術監督として
重責がジル・ロマンの肩にどっしりと。

「ジルの肩にダンサー全員の運命がかかっている」

と言われたり、本拠地ローザンヌでは資金援助?が3年
と期限付きだったりと、バレエ団存続の苦悩と闘いを
撮ったドキュメンタリー映画です。

ベジャールの遺作となった「80分間世界一周」や
ジル・ロマン振付の「アリア」などが挿入されていて
コンテンポラリー系が好きな私には楽しめました。
「バトゥカーダ」というブラジルの民族音楽を用いた
作品が印象に残りました。

故ジョルジュ・ドンが「ボレロ」を踊る映像まであり、
ファンには嬉しいでしょう。

腕にタトゥーをした男性ダンサーが一人。
ワイルドな印象。
個性としてダンサーの意思を尊重してるのかな?
何年か前に札幌で観たバレエ公演でもタトゥーを入れた
男性ダンサーが踊ってました。
ヨーロッパのバレエ団は、そういうところは厳しくないのかな?
日本のバレエ団では無理っぽい。

そういえば某球団の某外国人選手は腕のタトゥーを長袖で
隠さねばならなくなったみたいね。。。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

NINE

監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤールほか
2009年/米

たまには映画、それもダンス系を観たいと
『NINE』観てきました。
ロブ・マーシャル監督の前作『シカゴ』は
あまり好きじゃないけれど、トニー賞受賞の
同名ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した
というので期待して観に行きました。
が……。

うーん、なんでだろ?
あまりゴージャスという感じがしなかったな。
主人公にダニエル・デイ=ルイス、彼を取り巻く女たちに
マリオン・コティヤール、ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス
それにニコール・キッドマンと豪華なのに。

スランプで脚本を書けないグイドが悩むシーン、
多過ぎじゃない?それが原因かな?
ダンスシーンも『シカゴ』と似てるような気がするしなあ。
ああいうエロい衣装とか、段差のある工事現場っぽい
舞台装置とか好きなのかな?>監督
元となっているブロードウェイの方はどうなんでしょ?

妻のルイザが大切に心の引き出しにしまっていた
思い出。記憶。
それがあっけなく打ち砕かれたシーンが悲しかった。


| | Comments (0) | TrackBack (0)
|

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

昨年見逃し、やっと観てきました。
評判どおり、良かった!

「人生は苦しいけれど、
僕は生きる意味、希望をもらったんだ。
それがこれだ!」

『This is it』

うろ覚えだけれど、マイケルと一緒にステージに
立つはずだったダンサーが語っていた台詞。
冒頭に流れた僅かこれだけの映像で、
熱いものが込み上げた。

2009年6月25日に50歳という若さで急逝
したマイケル・ジャクソン。
若かりし頃、「スリラー」のダンスを観て衝撃を
受けたものの特にファンではなかったし、
ヒットした曲はどれも懐かしいけれど、
歌詞の内容までは分からない。
そんな私でも、この映画を観ていると激しい後悔が
襲ってくる。何故自分は、マイケルが元気な頃に
ファンじゃなかったのか。何故もっとマイケルを
応援しなかったのか……。

幻となってしまったロンドン公演のリハーサル
風景や舞台裏を纏めた映像なので、マイケルは
本気では歌っていないし、ダンサーも軽く踊る
程度なのかもしれない。
もしかすると天国でマイケルは、そんな映像を
流されることを嫌がっているかも……。

だけどこの映像を観ていると、超一流のスタッフ、
ダンサー、ミュージシャンがマイケルと一緒に
ステージを創り上げることをどんなに喜び感激
しているかが伝わって来る。
マイケルの”人となり”が浮かび上がる。
ステージに関わるスタッフの熱い想いが分かる。

「フレンドリーで謙虚」「完璧主義」だけど愛や
思いやりに溢れ、純粋な人柄。
どんなに上手でも”華”がなければダメという
厳しいオーディションで選ばれたダンサーと
踊っても全く見劣りしないマイケル。

もうマイケルはこの世に存在しないのだ
と思うと、訃報を聞いた時よりも悲しみは
何倍にも膨れ上がるのだった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)
|